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<なでしこ>「組み立て世界一」教え子を称賛

日本と米国の決勝を観戦する、宮城・常盤木学園高女子サッカー部の阿部監督(右端)と部員=5日、バンクーバー

 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で5日、日本と米国の決勝が行われたバンクーバーのBCプレースに、日本代表のDF鮫島彩選手、MF田中明日菜選手(ともにINAC神戸)とDF熊谷紗希選手(リヨン)の母校、宮城・常盤木学園高女子サッカー部監督で、3人の恩師の阿部由晴さん(52)が1年生部員15人を連れて駆けつけた。
 日本は立ち上がり、セットプレーから相次いで2点を失い、14分と16分にも失点した。阿部監督は「相手のスピードを警戒し過ぎ、消極的だった。米国内の試合のようなスタンドの雰囲気が影響したかもしれない」と悔しがった。
 その後は落ち着きを取り戻し、2点を返した。「日本が見せたパスワークは米国もなすすべがなかった。組み立ては世界ナンバーワン。その部分は世界に知らしめた」とたたえた。
 鮫島選手と熊谷選手はフル出場した。恩師は「熊谷はリスクマネジメントができていた。鮫島はサイドハーフに上がった後、うまく切り崩せなかったのが残念」と振り返りつつ、「この経験を次に生かしてほしい。できないなら、こちらで(日本代表の座を脅かす)いい選手を育てるよ」とOGたちに奮起を促した。
 観戦した後輩たちも刺激を受けた様子で、部員の飯田百合加さん(15)は、先輩たちの勇姿に「同じサイドバックで鮫島先輩がお手本。追い付き、追い越せの気持ちで頑張りたい」と目を輝かせた。
 女子サッカー部の1年生はこの後、米国である女子サッカー大会に出場。米国などのチームと試合をして、20日に帰国する。


2015年07月07日火曜日

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