【ソウル聯合ニュース】貯蓄銀行から金品を受け取ったとして特定犯罪加重処罰法上のあっせん収財および政治資金法違反の罪に問われた韓国最大野党・新政治民主連合の朴智元(パク・ジウォン)国会議員の控訴審判決でソウル高裁は9日、無罪とした一審判決を破棄し、懲役1年、執行猶予2年を言い渡した。
朴氏は故金大中(キム・デジュン)元大統領の側近で、大統領秘書室長や文化観光部長官などを務めた同党の重鎮。2008~11年に貯蓄銀行2行から計3回、総額8000万ウォン(約850万円)の不正な資金を受け取った罪で2012年9月に在宅起訴された。一審は無罪を言い渡した。
しかし控訴審は、2010年6月に朴氏の事務所を訪れた宝海貯蓄銀行の代表から検察捜査に手心を加えるよう頼まれ3000万ウォンを受け取ったことが認められるとし、あっせん収財罪で有罪とした。残りの2回の金品授受については一審と同じく、供与者の供述が信用性に欠けるとして無罪と判断した。
この判決が確定すれば、朴氏は議員職を失うことになる。