姦通(かんつう)罪で起訴され、一審で有罪判決を受けた「司法研修院不倫事件」の当事者が、同罪の廃止に伴い、控訴審で無罪判決を受けた。
水原地裁刑事4部(シム・ジェナム裁判長)は8日、姦通罪で起訴され一審で懲役6月の判決を下された元司法研修生A氏(33)に対し無罪を言い渡した。
地裁は判決理由について「憲法裁判所が姦通罪について違憲とする決定を下したことにより、被告人の起訴事実を有罪と認定した一審の判決は、これ以上維持できなくなった」と述べた。
A氏は2011年4月に結婚した事実を隠し、12年から13年にかけ3回にわたり、司法研修院の同期の研修生B氏(30)と不適切な性的関係を結んだとして起訴された。一審でA氏は有罪が認定され、懲役6月の判決を受けたが、裁判所は当時、姦通罪についての憲法裁判所の決定を控えていることを理由に、法廷内での身柄の拘束はしなかった。