北朝鮮 第2の移動通信業者選定=外資系企業をけん制か

【ソウル聯合ニュース】米国の北朝鮮専門ウェブサイト「ノースコリアテック」は9日、平壌消息筋の話を引用し「北朝鮮当局が『ビョル』(星の意味)という業者を新たに移動通信業者に選定した」と伝えた。

 ビョルはこれまで、平壌に住む外国人に有線でインターネットサービスを提供してきた北朝鮮の国営企業。

 従来からある高麗リンクは北朝鮮住民と外国人に移動通信サービスを提供しているが、ビョルは北朝鮮住民にのみサービスを提供するとされる。

 そのため、ビョルは高麗リンクに比べ無線通信網が格段に使いやすくなるとみられる。

 高麗リンクは北朝鮮住民が海外のインターネットに接続することや、国際電話が使用できないように、外国人用と北朝鮮住民用の通信網を分けて運用している。

 米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)は、ビョルの選定について「これまで事実上、北朝鮮の携帯電話市場を独占してきた合弁企業である高麗リンクをけん制しようとする意図がある」と伝えた。

 ノースコリアテックは、高麗リンクの筆頭株主であるエジプトの通信大手「オラスコム・テレコム」の持ち株比率を低めるのが狙いだと分析した。

 高麗リンクとビョルの合併を通じ、現在75%あるオラスコムの高麗リンク持ち株比率は大幅に減るとみられる。

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