来年の最低賃金8.1%引き上げ 労使激しく対立=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の来年の最低賃金は時給6030ウォン(約640円)と、今年に比べ8.1%引き上げられる。

 労使と政府推薦者でつくる最低賃金委員会が8日の全体会議で、来年の最低賃金引き上げ案を議決した。労働者側の委員は出席しなかったが、賛成多数で可決された。

 引き上げ幅は今年の7.1%より若干大きい。この数年をみると、2010年が2.75%、2011年が5.1%、2012年が6.0%、2013年が6.1%、2014年が7.2%と推移している。

 来年の最低賃金の時給を月給に換算すると126万270ウォンとなる。これにより賃金が上がる低賃金労働者は約260万人と推定される。

 労働界は当初、時給を1万ウォン(79.2%上昇)に引き上げるよう求めていた。8.1%の引き上げ幅は期待に遠く及ばないとし、正式に異議を申し立てながら、ストライキなど強硬な対応に乗り出す方針だ。経営者側は、最低賃金の大幅引き上げで零細企業や自営業者の倒産、新規採用の縮小が予想されると不満をあらわにしている。

 この引き上げ案は20日間の異議申し立て期間を経て、雇用労働部長官が8月5日までに確定する。

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