韓国投資公社、エリオットからの出資引き揚げも

 韓国政府系ファンドの韓国投資公社(KIC)は8日、サムスン物産と第一毛織の合併に反対する米系ヘッジファンド、エリオット・マネジメントが国益に反する行動を取った場合、エリオットからの出資引き揚げを検討していることを明らかにした。

 KICは韓国政府が保有する外貨準備を国内外の株式、債券、不動産に投資しており、総資産は860億ドル(約10兆3800億円)ある。

 KIC幹部によると、KICは2010年10月、投資収益向上を目的として、エリオットに5000万ドル(約60億3000万円)を投資し、これまでに40%の収益を上げた。同幹部は「エリオットがサムスン物産に対する持ち株(7.12%)を一気に売却する『売り逃げ』の態度を取ったり、サムスングループの支配構造に攻撃を続け、市場の秩序や国益に反する動きを見せた場合には、投資を回収することを積極的に検討する」と述べた。

李信栄(イ・シンヨン)記者
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