ガイアの夜明け【“食の信頼”回復への道】 2015.07.07


「GAIA」…それは息づく大きな生命体。
混沌の時代にも希望を見いだし再生を果たして未来へ向かう。
そこにきっと夜明けがやってくる。
冷凍食品のコーナーを覗いてみるとそこにはさまざまな種類の商品が。
定番のギョーザに…。
高級感を打ち出したパスタ。
お弁当のおかずとして便利な自然解凍できる商品も。
手軽に調理しやすい冷凍食品。
特に子供を持つお母さんたちに重宝されています。
冷凍食品の市場は今やおよそ1兆円。
ここ数年は右肩上がりを続けています。
各社がしのぎを削るなか以前はある会社の商品が1〜2を争う人気だったといいます。
ところが…。
その会社とはマルハニチロの子会社だったアクリフーズ。
1年半前群馬工場の生産ラインで従業員が意図的に農薬を混入。
コロッケやピザなど農薬が付着した商品が市場に出回り結果群馬工場は生産停止に追い込まれたのです。
アクリフーズは事件後マルハニチロに統合されます。
再出発を託されたのがじゃあ今日もお願いします。
信頼回復に向けて動き出したマルハニチロ。
こちらは事件前の工場。
老朽化した設備が所狭しと並んでいました。
それを10億円かけて改修し見通しのよい配置にしたのです。
異物混入を防ぐさまざまな手を打ちました。
しかし事件の影響は大きく稼働している生産ラインはおよそ6割。
売り上げはかつての半分です。
どうすれば再び商品を手に取ってもらえるか?その険しい道のりを追いました。
工場内にカメラが172台。
そして抜き打ちチェック。
二度と異物混入を起こさないための取り組み。
24時間食の安全を徹底的に監視。
外食企業が頼りにする新サービスとは?バイトの悪ふざけで信用を失った人気ラーメン店。
再発防止のための画期的な制度。
食の安全への意識が高まるなか保健所にはたくさんの問い合わせが寄せられています。
東京都の場合…。
食品に関する苦情や相談は1年間で5,000件以上にのぼります。
そのなかでいちばん多かったのは有症。
食品を食べて下痢やおう吐などの症状が出たというものです。
次に多かったのが異物混入。
文字どおり食品に異物が入っていたという苦情です。
ではどういった異物が混じっていたのか。
こちらがその例です。
多いのがカッターの刃や針金などの金属片です。
人の毛や虫などが混入していることも多いそうです。
他にはまんじゅうを割ったら中からビニール袋が出てきたということも報告されています。
これはあんを入れていたビニール袋の切れ端でした。
更にちょっと変わったケースではえのきだけの袋の中にハブラシが混入していた例があるそうです。
機械の掃除に使うハブラシが作業中に誤って入ってしまったそうです。
異物の混入は消費者の信頼を損なうのはもちろん商品の回収や生産ラインの見直しが必要となるなど食品メーカーにとっても影響は大きいと言えます。
『ガイアの夜明け』今回は異物混入事件を起こした食品メーカーの信頼回復に向けた取り組みに密着。
食の安全を守るため本当に必要なことが見えてきました。
2013年末農薬混入事件により生産停止に追い込まれた事件前から工場で働いている夜明け前に出勤です。
工場に入ってまず立ち寄るのが食堂。
持参した弁当と水筒をカバンから出し決められた保管場所に移します。
そうですね。
おはようございます。
作業着に着替えた穂積さん。
製造棟に入る前にボディーチェックを受けます。
そして自分の担当部署へ。
その記録を管理者がチェック。
不自然な入退室がないか確認します。
動かします。
穂積さんが担当しているのはグラタンの生産ライン。
この日製造していたのはエビとチーズをトッピングした子供向けのミニグラタンです。
天井を見上げてみると工場内を記録するカメラが。
これによって生産ラインの死角がなくなりました。
映像は商品の賞味期限が切れる1年後まで保存されます。
事件前からグラタンラインの責任者を任されている穂積さん。
立場上以前は事務のため現場を離れることが多かったそうです。
しかし事件後は事務作業の机が生産ラインのそばに置かれ現場で気になることがあればすぐに声をかけられるようになりました。
マルハニチロでは異物混入を防ぐため二重三重の管理体制を敷いています。
この工場に勤めて20年のベテラン社員です。
外丸さんは現在フードディフェンスチームという事件後新しく作られた部署に所属しています。
その仕事はというと1日2回行う巡回。
不審な点はないか隅々まで確認します。
そうですね。
更に。
はい。
お願いします。
抜き打ちのロッカーチェックも実施。
バッグの中までしっかり確認します。
お薬が入ってます。
そうですね。
従業員を徹底的に管理するような対策は1日も早い信頼回復のため。
事件後に工場長についた関澤さん。
再発防止のため更に打つべき手があると考えています。
事件を起こした従業員は待遇面に不満を口にしていたということです。
このため従業員の不満を早めに解消する体制が求められているのです。
この日は本社の専務を交えた話し合いが行われることに。
これまでの個人面談や調査で一部の従業員に負担がかかっているなど問題点が明らかになっていました。
不満のない職場をどう作り上げるのかなかなか答えは出ません。
その冷凍食品の売り場にマルハニチロの営業担当者岩谷飛鳥さんの姿がありました。
こういうマルエツは一部の商品の取り扱いを再開したのですが事件前の水準には戻っていません。
やっぱりこの状況を打破したい岩谷さん。
向かった先はこんにちは。
お世話になります。
商談の相手は冷凍食品の仕入れ責任者…。
早速なんですけれども…。
はい。
岩谷さんが提案したのはマルハニチロとマルエツの共同キャンペーン。
今取り扱いのある冷凍食品の更なる販売促進案です。
岩谷さんキャンペーンについてはよい返事をもらえました。
しかし取り扱い商品を増やしてほしいとはこの場では言いだせませんでした。
一度失った信頼を取り戻すことの難しさに直面していました。
マルハニチロ群馬工場。
岩谷さんがマルエツの仕入れ責任者を連れてやってきました。
おはようございます。
改めて群馬工場の取り組みを直接見てもらうためです。
関澤工場長自ら案内役をかってでます。
やはり気になるのは農薬混入事件のこと。
事件は作業員が配置されず商品が露出しているところで起きました。
例えばピザはラインすべてをカバーで覆ってしまうと結露が生じ品質が落ちてしまうといいます。
工場では事件後商品に触れやすい場所にセンサーを設置。
近づこうとするとセンサーが反応し隣の部屋で警報が鳴るシステムを導入しました。
大丈夫ですよ。
マルエツの担当者がラインに近づくと…。
職場の不満を解消する対策も始まっていました。
各持ち場で新たに教育係を決め仕事に慣れない新人を丁寧に指導。
働きやすい職場づくりに努めています。
生まれ変わった工場。
マルエツの目にはどのように映ったのでしょうか。
工場を見たあと商品を試食してもらいます。
用意したのはチーズなどの具材にこだわり看板商品だったかつてはマルエツ全店舗で扱われていましたが現在は4分の1の店舗にしか置かれていません。
今日見たなかでもマルエツ側からは試食販売の場所を提供するので直接お客さんにアピールしてみてはどうかと提案がありました。
いらっしゃいませどうぞ。
早速岩谷さん自ら店頭に立ちます。
果たしてその結果は…。
いらっしゃいませ〜。
店内で試食販売に立つ岩谷さんの姿がありました。
ご試食どうぞいかがでしょうか。
試食してもらうのはあのピザ。
ピザとともに配るのは再出発の決意を表したウエット・ティッシュ。
いらっしゃいませご試食どうぞ。
ピザどうですか?あまり反応がよくありません。
どうぞ召し上がってくださいね。
おいしいピザのご紹介ですよ〜。
ようやく子供連れのお客さんが立ち止まってくれました。
安心安全な商品だと伝えることでしだいに手に取ってくれる人が増えだしました。
商品を手に取ってくれる消費者を目の当たりにして岩谷さんも決意を新たにします。
いったいどうしたんだ?ランチタイムだっていうのに客が全然来ないな…。
おい。
はい。
外の看板オープンにちゃんとなってるよな?はい。
あっ店長それより大変なことになってます。
ん?どうした。
これ見てください。
ん?なんだ。
ああこの前までうちでバイトしてたやつだ。
これ何やってんだ?これ。
よく見てくださいよ。
そいつが入ってるのはうちの食材の冷蔵庫ですよ!冷蔵庫?うちの…うちの店の冷蔵庫か?はい。
そこで何やってんだ?あっなんか…ふざけてやったんですかね?この写真どこで見つけたんだ?いや…ネットで見つけました。
ネットで?しかももうあちこちにこの写真出回っちゃってますよ!えっ?ほんとだ。
おいそこら中に広まってるじゃないか!これどうすればいいんだ。
うちのお店の名前や看板まで出ちゃってて。
店長どうしましょう?飲食店などで働くアルバイトが勤務中に悪ふざけをした写真をネット上に投稿する。
という問題が一時期相次ぎました。
インターネットの普及もあって投稿からわずか4〜5時間という短い時間で店の名前などが一気に広まってしまうそうです。
食の信頼をおびやかす新たな事態をどう防ぐのか?その最前線の取り組みを追いました。
日本海に面したその中心部に1軒のホテルがあります。
イタリア軒です。
明治7年から続く老舗でもともとはレストランとして開業しました。
そのためホテル内にある中華や洋食など4つのレストランには力を入れています。
宿泊客以外にも料理を目当てに来る客も目立ちます。
この日ある男性が訪ねてきました。
失礼いたします。
よろしくお願いします。
ホテルからある相談を受けていたのです。
アルバイトがツイッターなどで不用意な投稿をしてしまわないか心配していたのです。
東京・新橋のオフィスビル。
田中さんが勤めるエルテスの本社があります。
キーワードは業界ごとに設定されていて食品業界なら50種類ほど。
膨大な情報からアルバイトの不祥事を探し出すためバイトやアルバイトをクルーと呼ぶこともあるためこれも登録しておきます。
そして異物混入に関わるキーワードにも工夫を凝らしています。
例えばこの「入って」というワード。
田中さん依頼を受けたイタリア軒のキーワード設定に向かいます。
まず登録したのはホテルの名前イタリア軒です。
続いてはイタリア軒の「イ」の字が黒丸になっています。
ネット上ではツイッターなどの投稿が短時間で急速に広がってしまうことがあります。
エルテスでは24時間体制でネットを監視し1時間に30件を超える投稿を発見すると契約企業に通知し対応をアドバイスします。
こうして炎上を未然に防ぐというのです。
一方人気ラーメン店を襲ったまさかの事態。
お料理出ま〜す。
いったい何が起こったのか?独自の取り組みでバイトによる悪ふざけの被害を防ごうとしている外食企業があります。
豚肉を鶏がらやとんこつからとったスープと醤油で茹で麺と和える。
そこにもみじおろしやネギをトッピング。
これが人気のボリューム感のある看板商品は男女問わず幅広い層に支持されています。
店は家族連れも多くソーセージのついた子供用のラーメンセットも人気です。
〜店内で音楽が鳴りました。
すると厨房ではアルコールスプレーを使い調理器具など人が手で触れる部分を念入りに殺菌します。
他にも調理用のまな板包丁がそれぞれ色分けされています。
野菜は緑鶏肉は黄色赤は豚肉と食材ごとに使い分けて汚染の危険性を取り除いているのです。
こうした取り組みでこれまで食中毒は一度も起こしていないといいます。
しかし会社を揺るがす事態が。
2年前店の食材を使ったバイトの悪ふざけが発覚したのです。
当時高校生だったアルバイトが冷凍庫の中でお子様セット用のソーセージをくわえた写真をネット上に載せたのです。
丸源ラーメンはすぐに謝罪文を発表。
店舗を休止し店の消毒食材の廃棄など対応をとりました。
しかしアルバイトの悪ふざけが店の存続をおびやかす事態となったのです。
丸源ラーメンを運営するラーメンの他にお好み焼き更に焼き肉などほとんどがアルバイトです。
事件後すぐに連絡を受けたという比較的うちはだからまずそこですぐに会社として対応を強化しました。
新人アルバイトの面接で必ず書いてもらうのが…。
誓約書です。
中身は仕事中に携帯電話を使わない。
ネット上に店の情報を出してはいけないというもの。
事件を受けこれを社員アルバイト問わず更衣室で制服に着替え荷物はロッカーに。
出勤したら携帯電話はロッカーにしまうことが徹底されています。
「つぶやきに気をつけて」。
事務所の壁にはこのようなポスターがあちこちにはられています。
そして本社では再発防止のための専門部署を1年前に立ち上げました。
その仕事を任されたのが入社18年の鈴木寿穂さん。
現場経験も豊富です。
まず取り組んだのがアンケート。
全国の店舗すべてのアルバイトを対象に実施しました。
内容は働く理由や給料といった待遇面など幅広いものです。
アンケートを集計して鈴木さんが気になった店舗がありました。
ここですか?こちらはその結果。
目標があるかという問いに57%もの人がないと答えていました。
2歳の娘を持つ鈴木さん。
子供が生まれてから食の安全をより気にするようになったといいます。
子を持つ母として食の安全を守る今回の取り組みをなんとしても成功させたいと考えていました。
近い近い。
鈴木さんの姿がありました。
アンケートの結果が悪かったあの富士宮店の店舗の視察に来たのです。
すると床にこぼれた水はそのまま。
食べ終わった客の食器も残ったまま。
いったいどういうことなのか?2年前アルバイトの不適切な投稿により信頼を失った丸源ラーメン。
その再発防止策を任された鈴木さんの姿がありました。
やってきたのは富士宮店。
全店舗にアンケートをとったところ不満を持っていると答えたアルバイトが多かった店です。
富士宮店の店長神戸さん。
この店の店長に就任して日が浅く店舗の立て直しの最中です。
細かいところまではい!はい。
アルバイトに積極的に声をかけ仕事の指示をしますが店長が忙しく指示が出せなくなると…。
食べ終わりの食器が残されたまま。
水がこぼれ床が濡れていても気にせず素通り。
この店で働いて8か月になるアルバイトは…。
っていうのはあると思います。
はい。
アルバイトが自主性を持って働ける環境であれば店への愛着が深まる。
これが他の店で起きたようなバイトの悪ふざけを防ぐことにつながるのではないか。
鈴木さんはそう感じ始めていました。
富士宮店の視察から戻ると鈴木さんがすでに動き出していました。
よいアイデアが浮かんだようです。
どんなアイデアなのか。
2年前大阪の店舗でアルバイトの悪ふざけが発覚した丸源ラーメン。
再発防止に取り組む鈴木さん。
この日重要な会議に臨みました。
アルバイトの働き方を大幅に変えるプランを用意していました。
よろしくお願いします。
(一同)お願いします。
営業企画部…よろしくお願いします。
はいよろしくお願いします。
(一同)お願いします。
資料の3枚目を見てください。
というのがわかりやすい図になったと思います。
丸源ラーメンではこれまで店長になれるのは正社員だけ。
それをアルバイトにも広げようという制度。
働く時間の制約をなくすため学生のアルバイトでも店長に昇格できるというものです。
この大胆な制度改革に社長は…。
はいおめでとうございます。
ありがとうございます。
二度と騒動を起こさない社長の強い決意。
試験導入が決まりました。
店長に呼ばれ事務所に来たアルバイトの2人。
そこで待っていたのは鈴木さん。
おはようございますお願いします。
導入が決まったばかりの新しい制度を自ら説明します。
知識を習得できる教育の体制がありますよ。
アルバイトの反応は。
すごいね。
もしかしたらできるかもしれないね。
店にアルバイトの声が響きます。
これ2つ。
2つにんにく入りでよろしいですか?丸源ラーメンの取り組みはまだ始まったばかり。
今後も現場の声を大切に食の安全を実現していくとしています。
まだこれからですけれどもちょっとした行動や不注意で食を扱う企業の信頼が吹き飛んでしまいます。
一度失った信頼をどう取り戻していくのか。
管理の体制だけではなく食の現場にいる一人ひとりが誇りや喜びを持って働けるそうした環境づくりが必要なようです。
食の安全への関心が高まるなか企業には消費者の信頼を得る取り組みが更に求められてくるのかもしれません。
2015/07/07(火) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【“食の信頼”回復への道】[字]

農薬混入事件から1年半、不祥事を起こした食品メーカーはいま…▽ネット告発を24時間監視!食の安全守る新サービス▽バイトテロを防げ!大手外食チェーンの取り組み

詳細情報
番組内容
全国の消費生活センターに商品への異物混入の相談が相次ぐなど、食の安全を揺るがす事態が続いている。SNSなどで瞬く間に情報が広がる今、企業に求められるのは、食の安全を守る迅速な措置だ。番組では、SNSを24時間監視して食の安全にかかわる情報をいち早くつかみ、契約企業に伝えるサービスで注目されているベンチャー企業の取り組みに密着。膨大な情報が飛び交う中、企業はどのように対応すべきかを探る。
番組内容続き
1年半前に農薬混入事件のあった食品工場を取材。操業を再開した工場では、異物混入を防ぐための徹底的な対策が行われていた。「最終的にはハードよりもソフトが重要」という同社の、従業員一丸となった信頼回復への取り組みとは?
消費者への信頼回復に向けた企業防衛の舞台裏を追った。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】杉本哲太
音楽
【音楽】
新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
 「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲
 「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
◆公式Twitter
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