京畿道議政府市に旧日本軍の慰安婦を象徴する「平和の少女像」が設置される見通しだ。
これは、議政府平和碑建立推進委員会が「事業費7000万ウォン(約740万円)をかけ、除幕式を10月に行うことを目標に『平和の少女像』設置を推進している」と8日に明らかにしたものだ。
同委員会は今月4日、議政府市の新谷高齢者総合福祉館で発足した。
発足に伴い、共同委員長には「十代チギ宣教会」のパク・ヒョンドン牧師、「ハンギョレドゥレ(韓民族組織)協同組合」のチャン・ヒョンチョル理事、「議政府教育希望ネットワーク」のホ・スンジャ代表が選任されており、執行委員長はペ・スンリョン新谷高齢者総合福祉館長が務めることになった。
委員はユン・チャンハ議政府教育支援庁教育長、キム・ジェヨン民主民生希望連帯代表(元・統合進歩党所属国会議員)、イ・ギョンソク議政府女子中学校教諭ら約30人だ。
同委員会によると、7月末まで推進委員と一般会員を募集、8月から募金活動や少女像の製作に入り、10月24日に除幕式を行うとのことだ。
事業費は同市幸福路での街頭募金に加え、地元教育機関、宗教団体、社会団体、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じた募金活動で集める。
不足分については、女性家族部(省に相当)の慰安婦関連支援事業申請や、同市への予算支援提案により賄う方針だ。
少女像設置候補地には、安重根(アン・ジュングン)義士像がある平和統一テーマ公園や同市幸福路が挙がっている。
この事業は議政府教育希望ネットワークが「旧日本軍による犠牲者を再び生み出さないようにしよう」という趣旨で今年1月に市民社会団体に提案したことから本格的に推進されるようになった。
ペ・スンリョン執行委員長は「日本が歴史を歪曲(わいきょく)し、慰安婦被害に対する補償などがないことは無念で、これに対する警戒心を呼び覚まし、真実を知らせるために推進することになった。議政府に少女像が設置されれば、平和都市というイメージの構築に貢献できるものと期待している」と語った。