万一中国が今の韓国の立場だったならばどうするだろうか。中国に核兵器がなければ、そしてインドやロシアが核兵器を増強したとすれば、中国はミサイル迎撃体制を強化しただろう。国家安全保障の重要性を誰よりも熟知した中国はいかなる犠牲もいとわず、核開発に取り組む国であり、実際にそういう国だ。
中国は最近、白頭山(中国名・長白山)に弾道ミサイル「東風21」の基地を建設した。射程距離は3000キロメートルで、韓半島(朝鮮半島)、日本、極東ロシアを攻撃範囲に含むが、基地建設に当たり周辺国の意見を尋ねることはなかった。尋ねる理由もない。国家安全保障とはそういうものだ。自分を守る手段を追求するのに誰の視線を意識する必要があるのか。中国こそ国家安全保障を含む「核心的利益」に誰の干渉も許してはならないことを熟知した国だ。
そんな中国が韓国の生存にかかわるTHAADや在韓米軍の問題で圧力をかけてきている。さらに問題なのは、中国の不当な内政干渉に韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)政権が堂々と対応できていないことだ。中国の駆け引き外交に韓国が翻弄され続ければ、米日だけでなく、国際社会全体が韓国をあざ笑うことになる。