石川県が開発した高級ブドウ「ルビーロマン」が9日、金沢市中央卸売市場で今季の初競りにかけられ、出荷された31房のうち1房がこれまでで最も高額の100万円で競り落とされた。過去最高額だった昨年の1房55万円を大きく上回った。
卸売業者が競り落とし、ホテル日航金沢が購入した。平井優之総料理長は「北陸新幹線が開通したこともあり、何が何でも競り落とすよう言われていた」と興奮気味に話した。コース料理のデザートに出す予定という。
JA全農いしかわの検査に合格し出荷された31房は、いずれも1房600グラム前後の重さがある。JAの担当者は「今年も粒が大きく色も鮮やかで、良い出来」と話している。
ルビーロマンは県が農村活性化につなげようと、14年かけて開発した品種。18度以上の糖度があり、重さ350グラム以上の基準を満たし、皮の赤みが強いのが特徴だ。1粒がゴルフボール大になるものもある。今年9月上旬までに1万8千房の出荷を目指している。〔共同〕
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