某出版社より出遅れること3か月、6月下旬にようやくCubase 8の解説書、「THE BEST REFERENCE BOOKS EXTREME ~ Cubase 8 Series徹底操作ガイド」を発売することができました。全432ページという分厚いこの本は、「特定の部分だけオーディオレコーディングをやり直したい」とか「オーディオイベントのノリを別のイベントに適用したい」、「指1本でコードを演奏したい」……などなど、「やりたいこと別」でのページを作り、その方法を懇切丁寧に解説するというリットーミュージック自慢の解説書「徹底操作ガイド」の最新版です。
ようやく発売になったCubase 8シリーズ用の解説書、「Cubase 8 Series徹底操作ガイド」
4月にDTMステーションの読者アンケートとして行ったDAWのシェア調査。「あなたが普段使っているDAWは以下のどれですか?」という質問の元、回答してもらった結果、1151件の投票があり、第1位は297件の得票を得たCubaseで、3年連続のトップとなりました。やっぱり国内でのCubase人気は圧倒的ですね。

4月に行ったDAWシェア調査でCubaseは堂々の1位を3年連続で獲得
4月に行ったDAWシェア調査でCubaseは堂々の1位を3年連続で獲得
ご存じのとおり、現行のCubaseはCubase 8であり、全部で5種類のラインナップ。上から
・Cubase Pro 8
・Cubase Artist 8
・Cubase Elements 8
・Cubase AI 8
・Cubase LE 8
のそれぞれ。このうち、製品として販売されているのはPro、Artist、Elemnetsの3種類で、AIとLEはオーディオインターフェイスなどにバンドルされるというものです。
Cubase AIはSteinbergのオーディオインターフェイス、URシリーズなどにバンドルされている具体的にはSteinbergのオーディオインターフェイスであるUR22やUR242、また初音ミクのモデルが登場したことで大きな話題にもなったヤマハのミキサー、AG03、AG03-MIKUやその上位版のAG06など、Steinberg/YAMAHA製品にバンドルされるのがCubase AI 8で、それ以外のメーカー製品にバンドルされるのがCubase LE 8となっています。
YAMAHAのミキサー、AG03-MIKUにもCubase AI 8がバンドルされている
いまのところ、ZOOM製品やAKAI/M-Audio製品などにバンドルされているのは前バージョンのCubase LE 7のようで、私自身でCubase LE 8の実物を確認したことはないのですが、徐々に広がっていくと思います。
とにかく豊富な機能を備え、高性能にできているDAW、Cubase 8。バンドル版のCubase AI 8でも十分すぎるほどの機能を備えているわけですが、問題になってくるのがマニュアルです。PDFによるマニュアルはあるものの、なかなか読みにくく分かりにくいのが実情であり、初心者ユーザーはもちろんのこと、長年Cubaseに慣れ親しんだユーザーであっても、普段使っていない機能を試そうとすると、戸惑うことが多いと思います。
「やりたいこと別」でCubaseの操作手順を徹底解説。コラムもかなり充実させた
そこで、「やりたいこと別」にページを作って、その手順をできる限り分かりやすく書いたのが、この「THE BEST REFERENCE BOOKS EXTREME ~ Cubase 8 Series徹底操作ガイド」なんです。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、この本のルーツは2000年末に発売したCubase VST用のもの。それ以来、15年間もバージョンアップに対応させながら作り続けているんですよね。気が付くと432ページもある分厚い本に。

WindowsユーザーでもMacユーザーでも使えるように編集
WindowsユーザーでもMacユーザーでも使えるように編集
流用部分は多いとはいえ、もちろんすべてCubase 8での動作を確認しつつ画面も撮り直していくので、こんなに分厚いと、気力が続かず、時間がかかってしまうんですよね(って完全な言い訳以外の何モノでもありません、ごめんなさい)。とはいえ、Cubase 8を持っている人ならWindowsかMacかを問わず、また、Proから、Artist、Elemnets、AI、LEに至るまで、どのエディションを持っている人にとっても役立つ本になっていると自負しているところです。
8章立てで、全132項目。さらに数多くのコラム、TIPS、またプラグインの解説、そして設定項目解説まで盛りだくさん。具体的な中身は以下の通りとなっています。
【CONTENTS】■PROJECT START◎Cubase8のインストール(Windows)◎Cubase8のインストール(Mac OS X)◎オーディオインターフェイスの接続設定(Windows)◎オーディオインターフェイスの接続設定(Mac OS X)◎Cubase8に用意されている各種ウィンドウ◎プロジェクト制作開始前の準備◎プロジェクトウィンドウでの基本操作◎MediaBayでの基本操作◎プロジェクトウィンドウのカスタマイズ◎MixConsoleウィンドウのカスタマイズ◎MIDIトラックの作成と設定(外部MIDI音源を使用する場合)◎MIDIトラックの作成と設定(VSTインストゥルメントを使用する場合)◎MIDIトラックの作成と設定(ReWireソフトシンセを使用する場合)◎インストゥルメントトラックの作成と設定◎各種オーディオトラックの作成と設定◎テンポトラック/拍子トラックを使ったプロジェクトのテンポ/拍子設定◎メトロノーム/プリカウントの設定◎スナップ機能のオン/オフと基準軸の設定◎プロジェクトテンプレートの作成と保存
■MIDI RECORDING◎リアルタイムMIDIレコーディングを行いたい◎入力信号からあらかじめ不要なMIDIデータをカットしておきたい◎特定の部分だけMIDIレコーディングをやり直したい◎一定区間を繰り返しながらノンストップでMIDIレコーディングしたい◎リストエディターを使ってステップ入力したい◎キーエディターを使ってステップ入力したい◎ドラムエディターを使ってステップ入力したい◎スコアエディターを使ってステップ入力したい◎連続可変タイプのMIDIデータをグラフィック入力したい■AUDIO RECORDING◎オーディオレコーディングを行いたい◎レコーディング時の演奏にVSTエフェクトをかけたい(モニターエフェクト)◎レコーディング時の演奏にVSTエフェクトをかけたい(かけ録り)◎オーディオレコーディング時のレイテンシー対策◎特定の部分だけオーディオレコーディングをやり直したい◎一定区間を繰り返しながらノンストップでオーディオレコーディングしたい◎各種オーディオファイルをプロジェクト上に読み込みたい◎目的のオーディオファイルを素早く見つけたい(ループブラウザー)◎MIDIトラックの演奏をオーディオファイル化したい(外部MIDI音源を使用している場合)◎MIDIトラックの演奏をオーディオファイル化したい(VSTiを使用している場合)◎MIDIトラックの演奏をオーディオファイル化したい(ReWireソフトシンセを使用している場合)◎インストゥルメントトラックの演奏をオーディオファイル化したい◎各種トラックでの演奏を一時的にオーディオファイル化したい(フリーズ)■TRACK EDITING◎特定のトラックだけモニターしたい/モニターしない◎指定した位置へ素早く移動したい◎トラック表示サイズを拡大/縮小したい◎フォルダートラックを使ってトラックリストの表示を整理したい◎フォルダートラックを使って複数のトラックをまとめてエディットしたい◎トラック全体の再生タイミングを前後にずらしたい◎選択したイベントを他の箇所に流用したい◎選択したイベントを任意の回数だけ繰り返して流用したい◎イベントを分割/結合させたい◎イベントを隙間なく配置したい◎イベントを目的の位置に挿入したい◎イベントを削除したい◎操作後の結果を操作以前の状態に戻したい■MIDI EDITING◎リストエディター上に特定のMIDIデータだけを表示させたい◎ロジカルエディターの基本操作◎特定の条件に当てはまるMIDIデータだけをピックアップしたい◎同じピッチ(ノートナンバー)のノートイベントの重複を解消したい◎MIDIイベントの演奏のタイミングをそろえたい◎MIDIイベントの演奏の強弱(ベロシティー)をそろえたい◎MIDIイベントの演奏の長さ(ノート長)をそろえたい◎MIDIイベントの演奏のノリにスウィング感を与えたい◎MIDIイベントの演奏のノリを別のイベントに適用したい◎コード構成音の中の特定の音だけにコントローラーイベントを加えたい◎MIDIイベントをトランスポーズさせたい◎複数のトラックの内容を1つのトラックにまとめたい(マージ)◎1つのトラックの内容を複数のトラックに分けたい◎コードトラックでプロジェクトのコード進行を設定したい◎既存のMIDIトラックの演奏をコードトラックの設定に追従させたい■AUDIO EDITING◎オーディオイベントの内容をステレオからモノラルに変換したい◎オーディオイベントのレベルを微調整したい◎オーディオイベントのレベルを可能な限り引き上げたい◎オーディオイベントからノイズ部分をカットしたい◎共有コピー扱いになっているオーディオイベントを独立コピーに変換したい◎オーディオイベントのエディットポイントを耳で確認しながら探したい◎オーディオイベントの開始と終了をスムーズにしたい(オートフェード)◎オーディオイベントの開始と終了をスムーズにしたい(フェードイン/アウト)◎オーディオイベント同士のつながりをスムーズにしたい(クロスフェード)◎複数のトラックの内容を1つのトラックにまとめたい(バウンス)◎複数のテイクのいいところだけをつなぎ合わせたい(コンピング)◎オーディオイベントのテンポにプロジェクトのテンポを合わせたい◎プロジェクトのテンポにオーディオイベントのテンポを合わせたい(タイムストレッチ)◎プロジェクトのテンポにオーディオイベントのテンポを追従させたい(ミュージカルモード)◎プロジェクトのテンポにオーディオイベントのテンポを追従させたい(オーディオスライス)◎オーディオイベントの演奏のノリを別のイベントに適用したい◎オーディオイベントの演奏のタイミングをそろえたい1◎オーディオイベントの演奏のタイミングをそろえたい2◎オーディオイベントの演奏のタイミングをそろえたい3◎オーディオイベントの内容を自由に組み替えたい◎オーディオイベントをピッチシフトさせたい◎ボーカルや単音楽器のピッチをレコーディング後に補正したい◎ボーカルや単音楽器のフレーズをレコーディング後に変更したい◎ボーカルや単音楽器のフレーズからハーモニーパートを生成したい■MIXING & ROUTING◎MixConsoleウィンドウ上に特定のチャンネルだけを表示させたい◎MixConsoleウィンドウ上の左/右端に特定のチャンネルを常時表示させたい◎複数のチャンネルの出力を一括操作したい(グループチャンネル)◎複数のチャンネルのレベルを一括操作したい(VCAフェーダー)◎各チャンネルのサウンドにEQを設定したい(チャンネルEQ)◎既成曲のサウンド特性を任意のプロジェクトに適用したい(CurveEQ)◎各チャンネルごとにサウンドを作り込みたい(チャンネルストリップ)◎各チャンネルごとに任意のエフェクトをかけたい(インサートエフェクト)◎複数のチャンネルに同一設定のエフェクトをかけたい(センドエフェクト)◎全チャンネルに同一設定のエフェクトをかけたい(マスターエフェクト)◎外部エフェクターをVSTエフェクト感覚で利用したい(外部FX機能)◎チャンネルに複数の出力先を設定して自由に切り替えたい(ダイレクトルーティング)◎ミキシング操作をリアルタイム入力で記録したい◎ミキシング操作をグラフィック入力で記録したい◎ミキシング操作を効率よくエディットしたい◎ミキシング操作の記録を集中管理したい(オートメーションパネル)◎ステレオのミックスダウンファイルからオーディオCDを作成したい1◎ステレオのミックスダウンファイルからオーディオCDを作成したい2■OTHER TECHNIQUES◎プロジェクトのテンポにリタルダンドやアッチェレランドを設定したい◎キーボードショートカットに任意のコマンドを割り当てたい◎パッチ(音色)の指定を音色名で行いたい◎オリジナルのドラムマップを作成したい◎マルチアウト仕様のVSTインストゥルメントを利用したい◎Cubase8上からVOCALOIDへの入力/エディット操作を行いたい◎指1本でコードを演奏したい(コードパッド)◎プロジェクトの構成をブロック単位で自由に組み替えたい◎Cubase8を外部レコーディング機器と同期させたい(MIDIクロック/MTC同期)◎Cubase8を外部レコーディング機器と同期させたい(MTC+MMC同期)◎Cubase8のプロジェクトファイルを他のDAWソフトで再生したい(OMF書き出し)◎他のDAWソフトのプロジェクトファイルをCubase8で再生したい(OMF読み込み)◎Cubase8のプロジェクトファイルをスタンダードMIDIファイルとして保存したい◎フィジカルコントローラーを使ってミキシングしたい(対応リスト内の機種)◎フィジカルコントローラーを使ってミキシングしたい(対応リスト外の機種)◎プロジェクトをサラウンドミックスに対応させたい◎サラウンドミックスからステレオミックスダウンファイルを作成したい◎ミキシング用とレコーディングモニター用に別々のミックスバランスを設定したい◎遠隔地にいるプレイヤーの演奏をレコーディングしたい(VST Connect)◎システムエクスクルーシブイベントを入力/エディットしたい◎MIDIの演奏データから見やすいスコアを作成したい■BUNDLE PLUG INS◎VST EFFECTS 370◎VST INSTRUMENTS 396
ここでは各項目ごとに、どのエディションに対応した内容なのかが分かるようにマークをつけてあるのも大きなポイントとなっています。これを見ると、8割以上のページでAIやLEにもマークがついているんですよね。もちろん、使えても多少機能制限がある……という場合もありますが、そうした点を考えても、AIユーザーやLEユーザーにとっても、非常に役立つ本だと思いますよ。

見出し部分に、Cubase 8のどのエディションで使えるネタなのかをマークで表示
見出し部分に、Cubase 8のどのエディションで使えるネタなのかをマークで表示
せっかくオーディオインターフェイスなどにCubase AI 8がバンドルされているのに「単なるオマケソフト」だと思って、インストールもしていない人が少なくないようですが、この本と一緒に使えば、ものすごく大きな価値を持ってくるはずですからね。
さて、この「THE BEST REFERENCE BOOKS EXTREME ~ Cubase 8 Series徹底操作ガイド」の発売記念として読者のみなさまへのプレゼントを実施したいと思います。リットーミュージックが発売している商品としては、紙の書籍版のほかに電子書籍版があり、その電子書籍版もAmazon Kindle版、iBooks Store版、楽天Kobo版、紀伊國屋書店Kinoppy版と4種類あるそうです。
今回プレゼント対象としているのは紙の書籍版およびiBooks Store版。つまりiPhoneやiPadなどで読むことができる電子書籍で、両方合わせて3名の方にプレゼントしたいと思います。
応募方法は以下の通りです。ぜひ多くの方の応募をお待ちしております。
【応募要項】[Twitterの場合] @kenfujimoto へTweetする[Facebookの場合]DTMステーションのページからのメッセージ送信[メールの場合] dtmstation2010@gmail.com へメールのいずれかの方法でお願いします(上記メールアドレスの@は小文字にしてくださいね)。※Facebookでの応募の場合、ウォールへの書き込みではなくメッセージのほうでお願いします。そして、いずれの場合も希望商品名として「Cubase8徹底操作ガイド紙版が欲しい」または「Cubase8徹底操作ガイド電子書籍版が欲しい」と書いた上で、一言コメントを添えて送ってください。TwitterのフォローやFacebookページへの「いいね」もお願いします![Twitterでの例] @kenfujimoto Cubase8徹底操作ガイド電子書籍版が欲しい コメントコメントコメント応募期間は、2015年7月9日~7月19日です。その後、抽選を行いDTMステーションのサイト上で発表しますので、奮って応募ください。
昨年出版した「これからはじめるDTMerのためのやさしい基礎知識」
また、以前にも記事で紹介した「これからはじめるDTMerのためのやさしい基礎知識」のほうも併せて読んでいただけると、すごく役に立つと思いますよ!どうぞ、よろしくお願いします。
【購入ページ】
◎紙の書籍版(Amazon)
◎Amazon Kindle版
◎iBooks Store版
◎楽天Kobo版
◎紀伊國屋書店Kinoppy版
【購入ページ】
◎紙の書籍版(Amazon)
◎Amazon Kindle版
◎iBooks Store版
◎楽天Kobo版
◎紀伊國屋書店Kinoppy版
【関連記事】
「これからはじめるDTMerのためのやさしい基礎知識」完成しました!
コメント
コメントする