ニュース詳細
原発新規制基準施行2年 慎重な審査貫く考え7月9日 4時16分
k10010144011_201507090440_201507090442.mp4
原子力発電所の新しい規制基準が施行されて2年を迎え、原子力規制委員会の田中俊一委員長は会見で、再稼働の前提となる審査に時間がかかっていると認めたうえで、効率化を図りながらも慎重な審査を貫く考えを示しました。
東京電力福島第一原発の事故を踏まえて作られた原発の新しい規制基準が施行されて、8日で2年がたちましたが、全国の原発で最も早く審査に合格した川内原発も含め、再稼働した原発はありません。
会見で原子力規制委員会の田中俊一委員長は「15原発25基の審査を抱え、個々に見ると時間がかかっているが、簡単にやることはできない。いっときも待てないという人もいるが、そういうことに乗っていくと、安全をないがしろにして昔に戻ってしまうのでしたくないし、させないようにしなければならない」と述べ、効率化を図りながらも慎重な審査を貫く考えを示しました。
また原発の運転制限を原則40年とする制度について、科学的な根拠が無いという指摘があることについて問われると「アメリカもフランスも40年で延長するかどうかは、相当厳しい審査をして判断している。40年が科学的か否かを言えるほど、十分な知見を持っていないが、法律をあえて変えなければならないとか、変えてほしいと言うだけの知見もないと思う」と述べ、制度の見直しには否定的な考えを示しました。
会見で原子力規制委員会の田中俊一委員長は「15原発25基の審査を抱え、個々に見ると時間がかかっているが、簡単にやることはできない。いっときも待てないという人もいるが、そういうことに乗っていくと、安全をないがしろにして昔に戻ってしまうのでしたくないし、させないようにしなければならない」と述べ、効率化を図りながらも慎重な審査を貫く考えを示しました。
また原発の運転制限を原則40年とする制度について、科学的な根拠が無いという指摘があることについて問われると「アメリカもフランスも40年で延長するかどうかは、相当厳しい審査をして判断している。40年が科学的か否かを言えるほど、十分な知見を持っていないが、法律をあえて変えなければならないとか、変えてほしいと言うだけの知見もないと思う」と述べ、制度の見直しには否定的な考えを示しました。