塚本和人
2015年7月8日21時28分
国内最大級の山城、奈良県高取町の高取城跡(国史跡)に上空からレーザーを照射して測量したところ、従来の古図などでは明確でなかった遺構が確認された。県立橿原考古学研究所(橿考研)が8日発表した。航空レーザー測量は普段立ち入りできない陵墓などの調査に活用され始めているが、「大規模な山城にも有効」としている。
城は標高約500~580メートルの細い尾根と険しい斜面上にあり、中心部だけでも周囲約3キロに及ぶ。
橿考研と航空測量会社「アジア航測」(本社・東京)がヘリコプターからレーザーを5平方キロにわたり照射し、地形の凹凸を赤色の濃淡で示した立体地図を作製。防御用とみられる堀切(ほりきり、空堀)や曲輪(くるわ)のあった可能性もある平坦(へいたん)地など計14カ所の遺構が確認できたという。
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