ニュース詳細
気象庁 6月以降の活火山の概況を発表7月8日 21時46分
気象庁は8日、全国の活火山の6月以降の活動状況や、警戒すべき事項について概況を発表しました。
口永良部島 噴火警戒レベル5を継続
今後の噴火によって居住地域に重大な被害を及ぼすおそれがある「噴火警報」は、鹿児島県の口永良部島に発表されています。口永良部島では、ことし5月29日に爆発的な噴火が発生し、すべての住民が隣の屋久島など島外に避難しました。
その後、6月18日と19日にも噴火が発生し、このうち18日の噴火では、火口からおよそ9キロ東に離れた海上で、小さな噴石の落下が確認されています。
その後、噴火は起きていませんが、火山性地震は増減を繰り返しながら発生しています。
口永良部島には、引き続き「噴火警戒レベル5」の「噴火警報」が出されていて、厳重な警戒が必要です。
火口周辺警報は11火山
今後の噴火によって、火口周辺や居住地域の近くに影響が及ぶおそれがある「火口周辺警報」は11の火山に出されています。
「火口周辺警報」が発表されているのは、福島と山形の県境にある吾妻山、群馬県の草津白根山、長野と群馬の県境にある浅間山、神奈川県の箱根山、長野と岐阜の県境にある御嶽山、熊本県の阿蘇山、宮崎と鹿児島の県境にある霧島連山の新燃岳、鹿児島県の桜島と諏訪之瀬島、それに小笠原諸島の西之島と硫黄島です。
「火口周辺警報」が発表されているのは、福島と山形の県境にある吾妻山、群馬県の草津白根山、長野と群馬の県境にある浅間山、神奈川県の箱根山、長野と岐阜の県境にある御嶽山、熊本県の阿蘇山、宮崎と鹿児島の県境にある霧島連山の新燃岳、鹿児島県の桜島と諏訪之瀬島、それに小笠原諸島の西之島と硫黄島です。
噴火警戒レベル3は2火山
「火口周辺警報」が出ている火山のうち、箱根山と桜島では、噴火警戒レベルが入山規制などが必要とされる「噴火警戒レベル3」となっています。
<箱根山でごく小規模噴火>
箱根山の大涌谷では6月30日、ごく小規模な噴火が発生していたことが確認され、噴火警戒レベルがレベル2からレベル3に引き上げられました。
大涌谷では7月1日にもごく小規模な噴火が確認され、箱根山では火山性地震の多い状態が続いているほか、山が僅かに膨らむ地殻変動なども観測されています。
箱根山では引き続き、大涌谷からおおむね1キロの範囲で、噴火に伴う噴石などに警戒が必要です。
<桜島>
桜島の昭和火口では、6月も爆発的な噴火が64回発生するなど活発な噴火活動が続いています。
また、6月22日には南岳の山頂火口でおよそ1か月ぶりに噴火が発生しました。
火山性地震が1か月間で1633回とやや多い状態となっているほか、火山性微動も大幅に増加しています。
桜島では今後、多くの火山灰を噴出する噴火が発生する可能性があり、引き続き火口からおおむね2キロの範囲では、噴石や火砕流に警戒が必要です。
<箱根山でごく小規模噴火>
箱根山の大涌谷では6月30日、ごく小規模な噴火が発生していたことが確認され、噴火警戒レベルがレベル2からレベル3に引き上げられました。
大涌谷では7月1日にもごく小規模な噴火が確認され、箱根山では火山性地震の多い状態が続いているほか、山が僅かに膨らむ地殻変動なども観測されています。
箱根山では引き続き、大涌谷からおおむね1キロの範囲で、噴火に伴う噴石などに警戒が必要です。
<桜島>
桜島の昭和火口では、6月も爆発的な噴火が64回発生するなど活発な噴火活動が続いています。
また、6月22日には南岳の山頂火口でおよそ1か月ぶりに噴火が発生しました。
火山性地震が1か月間で1633回とやや多い状態となっているほか、火山性微動も大幅に増加しています。
桜島では今後、多くの火山灰を噴出する噴火が発生する可能性があり、引き続き火口からおおむね2キロの範囲では、噴石や火砕流に警戒が必要です。
噴火警戒レベル2は7火山
火口周辺への立ち入り規制などが必要とされる「噴火警戒レベル2」の火山は7つです。
<吾妻山>
吾妻山では、6月も火山性地震がやや多い状態が続くなど、火山活動が活発になっています。今後、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、引き続き火口の周辺では噴火に伴う噴石などに警戒が必要です。
<草津白根山>
草津白根山では、6月28日におととし1月以来となる火山性微動が観測されました。草津白根山では火山活動が活発化していて、今後小規模な噴火が発生する可能性があり、引き続き火口からおよそ1キロの範囲では噴火に伴う噴石などに警戒が必要です。
<御嶽山はレベル2に>
去年9月に噴火し、大きな被害が出た御嶽山では、去年10月中旬以降、噴火は観測されておらず、噴煙の量も少ない状態が続いています。
火山性微動も、去年12月以降は観測されず、目立った地殻変動も観測されていないことから、気象庁は6月26日、噴火警戒レベルをレベル3からレベル2に引き下げました。
一方で、噴煙活動や地震活動が依然として続いていて、去年9月より規模の小さな噴火が突発的に発生する可能性があり、今後も火口から1キロ程度の範囲では、噴火に伴う噴石に警戒が必要です。
<浅間山でごく小規模噴火>
浅間山では、4月下旬から山頂火口の直下のごく浅い場所を震源とする火山性地震が増加し、気象庁は、6月11日、「噴火警戒レベル2」の「火口周辺警報」を発表しました。
その後、6月16日と19日にごく小規模な噴火が発生し、周辺で火山灰が降ったことが確認されました。
ごく小規模な噴火以降も、火山性地震や火口から放出される火山ガスの量が多い状態が続いています。
浅間山では、引き続き山頂火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒が必要です。
<阿蘇山>
阿蘇山の中岳第一火口では、去年から断続的に噴火が発生していましたが、6月は噴火は観測されませんでした。
6月10日の現地調査では、火口内に水がたまる「湯だまり」が、去年7月以来、およそ1年ぶりに確認されました。
阿蘇山では、火山活動に停滞する傾向が見られるものの、依然として活発な状態が続いていて、引き続き、火口からおよそ1キロの範囲では噴火に伴う噴石に警戒が必要です。
<吾妻山>
吾妻山では、6月も火山性地震がやや多い状態が続くなど、火山活動が活発になっています。今後、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、引き続き火口の周辺では噴火に伴う噴石などに警戒が必要です。
<草津白根山>
草津白根山では、6月28日におととし1月以来となる火山性微動が観測されました。草津白根山では火山活動が活発化していて、今後小規模な噴火が発生する可能性があり、引き続き火口からおよそ1キロの範囲では噴火に伴う噴石などに警戒が必要です。
<御嶽山はレベル2に>
去年9月に噴火し、大きな被害が出た御嶽山では、去年10月中旬以降、噴火は観測されておらず、噴煙の量も少ない状態が続いています。
火山性微動も、去年12月以降は観測されず、目立った地殻変動も観測されていないことから、気象庁は6月26日、噴火警戒レベルをレベル3からレベル2に引き下げました。
一方で、噴煙活動や地震活動が依然として続いていて、去年9月より規模の小さな噴火が突発的に発生する可能性があり、今後も火口から1キロ程度の範囲では、噴火に伴う噴石に警戒が必要です。
<浅間山でごく小規模噴火>
浅間山では、4月下旬から山頂火口の直下のごく浅い場所を震源とする火山性地震が増加し、気象庁は、6月11日、「噴火警戒レベル2」の「火口周辺警報」を発表しました。
その後、6月16日と19日にごく小規模な噴火が発生し、周辺で火山灰が降ったことが確認されました。
ごく小規模な噴火以降も、火山性地震や火口から放出される火山ガスの量が多い状態が続いています。
浅間山では、引き続き山頂火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒が必要です。
<阿蘇山>
阿蘇山の中岳第一火口では、去年から断続的に噴火が発生していましたが、6月は噴火は観測されませんでした。
6月10日の現地調査では、火口内に水がたまる「湯だまり」が、去年7月以来、およそ1年ぶりに確認されました。
阿蘇山では、火山活動に停滞する傾向が見られるものの、依然として活発な状態が続いていて、引き続き、火口からおよそ1キロの範囲では噴火に伴う噴石に警戒が必要です。
警報なし レベル1も注意
全国の活火山の中には、警報が発表されておらず、噴火警戒レベルがレベル1の火山がありますが、過去に噴火を繰り返してきた活火山であることに変わりはなく、気象庁や自治体が発表する情報に注意が必要です。
<蔵王山>
宮城と山形の県境にある蔵王山では「火口周辺警報」が発表されていましたが、5月下旬以降、火山性地震が少なくなり、気象庁は、「噴火の可能性が低くなった」として6月16日に「火口周辺警報」を解除しました。
しかし、その後、6月末にかけて火山性地震が再び増加しました。
蔵王山では、長期的には火山活動がやや高まった状態にあり、「御釜」やその周辺では、今後も突発的な火山ガスの噴出に注意が必要です。
<霧島連山の硫黄山>
宮崎と鹿児島の県境にある霧島連山のえびの高原の硫黄山周辺では、7月5日、去年4月以来となる1日で20回を超える火山性地震が観測されました。
火山性微動は観測されておらず、去年、発表された「火口周辺警報」は、ことし5月に解除されていますが、えびの高原の硫黄山周辺では、引き続き噴気や火山ガスなどの突発的な噴出に注意が必要です。
<蔵王山>
宮城と山形の県境にある蔵王山では「火口周辺警報」が発表されていましたが、5月下旬以降、火山性地震が少なくなり、気象庁は、「噴火の可能性が低くなった」として6月16日に「火口周辺警報」を解除しました。
しかし、その後、6月末にかけて火山性地震が再び増加しました。
蔵王山では、長期的には火山活動がやや高まった状態にあり、「御釜」やその周辺では、今後も突発的な火山ガスの噴出に注意が必要です。
<霧島連山の硫黄山>
宮崎と鹿児島の県境にある霧島連山のえびの高原の硫黄山周辺では、7月5日、去年4月以来となる1日で20回を超える火山性地震が観測されました。
火山性微動は観測されておらず、去年、発表された「火口周辺警報」は、ことし5月に解除されていますが、えびの高原の硫黄山周辺では、引き続き噴気や火山ガスなどの突発的な噴出に注意が必要です。
火山情報の確認を
各地の火山活動の状況や注意点などは、気象庁や各地の気象台、自治体のホームページなどで確認することができます。