楢崎貴司
2015年7月9日03時00分
今年は戦後70年。戦時中の守口市で暮らした人々の記憶をたどる企画展「回想の守口1940~45」が、京阪守口市駅前のテルプラザ1階くすくすひろばで開かれている。大阪国際大(守口市)の学生がお年寄りにインタビューし、戦時中の体験をパネルにまとめて展示した。19日まで。
国際教養学部の村田隆志准教授(36)が企画し、ゼミに所属する3年生計約20人がまとめた。戦時色が濃くなる1940年から終戦の45年まで守口市近辺に暮らした男女3人の戦時体験を聞き取り、内容をパネル約30枚にまとめた。3人はいずれも80代後半だ。
当時10代の女性(88)は、女学校に通う妹が学校で空襲に遭ったことを語った。女性が母親と一緒に学校に駆けつけると、校舎は焼け、多くの生徒が犠牲になっていた。「もう妹はだめだ」と、夜に再び訪れて線香を立てた。翌朝、奇跡的に助かっていた妹が、ぼろぼろの姿で帰宅した。
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