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 川内原発1号機の原子炉への核燃料の搬入が始まり、九州電力がめざす8月中旬の再稼働に向けた作業は大詰めを迎えた。5年ぶりの黒字転換を「必達目標」に掲げる九電にとって、再稼働は「頼みの綱」だ。ただ、4年以上も停止した原発の再稼働は前例がない。九電の想定通りに進まず、再稼働の日程が遅れる可能性もある。

 九電は7日午後1時39分に1体目の核燃料の搬入を始め、「再稼働に向けた重要な工程のひとつと認識しており、慎重かつ丁寧な作業に努める」とのコメントを出した。10日までの4日間で、157体の核燃料を原子炉に運び込む計画だ。

 3月末に始まった原子力規制委員会の設備検査への対応に手間取り、再稼働の目標時期は繰り返し遅れてきた。九電幹部は「ようやくここまで来た」と話す。