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放射性物質含む木くずの搬出先開示命じる
7月8日 22時07分

放射性物質含む木くずの搬出先開示命じる
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おととし、滋賀県高島市の河川敷に、原発事故の放射性物質を含む大量の木くずが不法投棄された事件で、大津地方裁判所は検察に対して、事件に関係する木くずが運ばれた都道府県や市町村名を開示するよう命じる決定を出しました。
おととし、滋賀県高島市の鴨川の河川敷に、東京電力福島第一原発の事故で放出された放射性物質を含む大量の木くずが不法投棄された事件では去年、東京のコンサルタント会社の社長が廃棄物処理法違反の罪で、執行猶予のついた有罪判決を受けました。
裁判のなかで検察が事件に関係する木くずが運ばれた都道府県や市町村名を明らかにせず「九州、北関東に搬出」などと指摘していたことについて、市民団体の男性は詳しい捜査資料を開示するよう求めていました。
これについて大津地方裁判所は「関心は比較的高いと思われ、日本各地に木くずを投棄したことは、裁判でも問題とされた。どこの自治体に投棄したか、閲覧を認める必要性は相当程度、高い」と指摘して、検察に対して木くずが運ばれた都道府県や市町村名を開示するよう命じる決定を出しました。
決定について、申し立てをした男性は「裁判所の判断は、大きな一歩だと受け止めている」と話しています。この問題では滋賀県も、風評被害につながるおそれがあるとして、都道府県や市町村名を明らかにしていません。

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