梅雨の晴れ間が広がった福岡市で12日、6月としては1983年以来32年ぶりとなる黄砂が観測され、もやがかかったようにかすんだ。福岡管区気象台によると、中国大陸に位置する低気圧が砂漠の砂を巻き上げ、偏西風に乗って九州各地に到来。鹿児島市や山口県下関市でも観測した。
黄砂は例年3〜5月に観測。6月に入ると土中の水分量が増え、大地が植物で覆われるなどし砂が巻き上げられにくくなるという。
この日、黄砂が観測された地域では視界が4〜9キロまで落ちた。13日も5キロ未満となる可能性があり、気象台は交通機関の障害などに注意を呼びかけている。【林由紀子】