赤文字、青文字、紫文字、黒文字系の違いとファッション誌分類
2015.07.08
赤文字系、青文字系…ファッションのジャンルっていくつあるの?
赤文字系、青文字系ファッションという言葉は、おしゃれ好きな女の子なら誰でも聞いた事があると思います。
ファッションのジャンルは数多くありますが、ファッション誌の系統で分類されているのが、赤文字系などの「◯文字系」というキーワードです。
有名なのは赤文字系に青文字系ですが、具体的にどんなファッションなのか、みなさんちゃんと理解していますか?
「◯◯のようなファッション誌を読んでる女性が好むファッション」とは言っても、赤文字系1つとっても各紙それぞれ特徴があるんです。
今回は、そんな◯文字系ファッションにフォーカスを当て、各ジャンルの特徴について解説していきたいと思います。
赤文字系ファッションは「きれいなお姉さん」
まず最初にご紹介するのは、赤文字系と言われるファッションです。
いわゆる、新卒2~3年目くらいのOLや女子大生が着るコンサバ系、大人を意識したファッションを指します。
雑誌で言うと「JJ」、「CanCam」、「Ray」、「ViVi」ですね。雑誌のロゴが赤っぽいのが特徴です。
赤文字系は単純にひとくくりにできません。赤文字系の中でも微妙に住み分けはされています。
・「JJ」「CanCam」はかわいい雰囲気のモテスタイル。
・「Ray」は自分を持ちつつ、かわいいモテスタイル。
・「ViVi」は、自分をもちつつ、かっこいいモテスタイル。
微妙に違いますね。赤文字系は、一昔はモテを意識したファッションでしたが、最近はあまりモテを意識しなくなったように思います。と言いつつも、モテと書いた方が何となく分類しやすいのが赤文字系の特徴だったりもします。
ちなみに、最近のJJは少し雰囲気を変えて、25歳以上をターゲットとした大人コンサバカジュアル路線になっていますね。
JJ(ジェイジェイ) 2015年 08 月号 [雑誌]:AMAZON
大雑把に分ければ、コンサバ系、お姉系、キレカジ系、きれい系が赤文字ファッションに含まれます。赤文字系好きは、見た目が一緒になることも多いので、「量産系」なんて言われることもあります。
青文字系ファッションは「個性的な女子」
青文字系は、赤文字系の逆と覚えればOK!そもそも赤文字系に対抗する言葉として生まれたものです。
つまり、青文字系は、男性ウケはしないけれど、個性的なファッションやそのようなファッションが好きな女性を指します。
雑誌で言うと「Zipper」「mini」「Sweet」「CUTiE」「seda」などが代表格でしょうか。雑誌のロゴは青じゃないんですが、誌面は何となく青っぽい気も…。
タレントだと、田中里奈さんやきゃりーぱみゅぱみゅさんらが青文字系のファッションアイコンと言うとわかりやすいと思います。
CUTiE(キューティー) 2015年 07 月号 [雑誌]:AMAZON
青文字系は、モテようという意識は薄く、イメージとしては、原宿を歩いているような女子です。雑多な原宿ファッションなので、赤文字系同様、青文字系とひとくくりにするのは難しいですね。
ストリート色が強い「mini」、ガーリー色の強い「Sweet」など、雑誌によってもファッションのテイストにかなりの違いがあります。
紫文字系ファッションは「赤と青のミックス」
赤でも青でもない、でも、黒くもないといったのが紫文字系です。
雑誌「ヴィオレッタ(Violetta)」が紫文字系の代表格で、ガーリー×ストリート系なファッションがウリです。しかもこの「ヴィオレッタ(Violetta)」は、2015年3月19日に創刊号が発売されたばかり。
赤文字系でも青文字系でもなかった女子達の受け入れ先として、今人気が出てきている系統なんです。
紫文字系ファッションって何よ!!?って中身見たらめっっっちゃツボで買ってしまった。こんな雑誌あったのね…。
#Violetta #ヴィオレッタ #ファッション誌 #紫文字系 #ファッション pic.twitter.com/2oi4BI8lyS
— Loraine (@loraine_6611) 2015, 6月 16
赤文字系と青文字系がほどよくミックスされた紫文字系は、男性ウケも女性ウケもほどほどといった具合で、まさしく中間路線です。
びしっと決めすぎるわけでもなく、多色使いで独自路線をいくでもなく、といったスタイルですね。
雑誌発刊となった経緯がTwitterで綴られているのですが、なるほどニーズの大きさがわかります。
参考:
#紫文字系女性誌 をつくりたい
黒文字系ファッションは「カッコイイ大人ギャル系」
最後は黒文字系をファッションご紹介。2年ほど前に登場した言葉ですが、一言で言えば大人ギャル系ファッションを指します。
黒文字系(くろもじけい)は、黒色を基調としたファッション及びそれを扱うファッション雑誌。2011年に創刊されたギャル向けファッション雑誌『GLiA』が提唱した
雑誌「GLiA」の発刊を機に、「Gina」や「it LOVE」といった同じ系統のファッション誌が次々と発行されました。
※GLiAは廃刊しています
「黒文字系」という言葉のとおり黒が好き、また曇ったスモーキーな色も好きという、可愛いでは物足りない、ちょっとスパイスの効いた女子に人気があります。
男性にモテれば良いわけでもなく、おしゃれの最先端を行くでもない、自分なりのポリシーを持ったギャルファッションといったところでしょうか。
クールに決めつつ、自分なりの可愛い所も作ったりするので、クールでかっこ良いだけとは言えないのがおもしろいですね。
赤青紫黒文字系雑誌のポジショニングマップ
あくまでも私のイメージですが、赤文字系、青文字系、紫文字系、黒文字系をポジショニングマップに書くとこのようになります。
こうして見ると、同じ赤文字でも「CanCam」「Ray」と「JJ」「ViVi」は可愛い系とかっこいい系でけっこう違います。
青文字系は、かなり広範囲になっています。「Zipper」が個性的代表だとは思いますが、全体的には「Sweet」「seda」が少しずつ赤文字系に近づいてきているイメージがあります。
紫文字系の「Violetta」はできたてなので、今はしっかりと真ん中に陣取っていますが、今後どうなるかはわかりません。
黒文字系は、「GLiA」や「Gina」は個性的でかっこいい雰囲気を大切にしていますが、itLOVEはガーリーな着こなしもあるので位置が少し難しいですね。イメージ的には「GLAMOROUS」(廃刊済)の大人ギャルテイストをちょっとカジュアルにした感じです。
赤青紫黒文字系ファッションの特徴まとめ
今回は赤文字系、青文字系、紫文字系、黒文字系の4つのジャンルに分けて、女性のファッション系統をご紹介しました。
男性にモテそうな「赤文字系」、個性的が大好きな「青文字系」、赤青のど良いとこ取り「紫文字系」、そして、トゲっぽさがある「黒文字系」。
みなさんは普段どんな系統に興味があって、どんなスタイルを意識してコーディネートを作っていますか?
私たちのファッションの興味は日々変わります。昨日まではコンサバ系だったのに、色んな影響で、突然ガーリー系統の洋服が好きになったりしますよね。
ガラッとイメージが変わったといえば、篠原ともえさんはデビュー当時は思いっきり青文字系。でも、今は以前とは違う落ち着いたファッションをしています(大人になったので当たり前なんですが)。
ファッションにはいろんな系統があり、時には赤文字系が青文字系に攻撃したり、逆もあったり…なんですが、別にどれが良くて、どれが悪いというものはありません。
その時の気分や場の雰囲気に合わせて、変えていって良いものだと思います。赤文字系が好きな人はたまには青文字系雑誌を読んでみても良いですし、青文字系の人が赤文字系のアイテムを取り入れたり。
ポジショニングマップを見てもわかる通り、けっこう系統が被っていたり、それぞれが徐々に近づいたりしていますので、あまり気にする必要はないかもしれませんね。
おしゃれで可愛ければいいんです!
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