日本動物園水族館協会(JAZA)会員のうち、イルカを飼育する施設などでつくる「鯨類会議」が8日、神奈川県三浦市のホテルで会合を開いた。JAZA側は、和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカの入手禁止を決めた経緯や、世界動物園水族館協会(WAZA)との交渉についてあらためて説明した。
会合は非公開で行われ、太地町の三軒一高町長も出席した。会議後、取材に応じた三軒町長は「(今後のイルカ入手の方針は)水族館が決めることだが、全面的に協力していく」と述べた。
JAZAによると、鯨類会議には太地町漁協も参加しており、会員施設がイルカの購入順や希望数などを調整する場でもあった。JAZAが太地町からの入手を禁止したことで、会の存在意義や在り方を問う声が一部から出ていた。〔共同〕
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