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韓日関係

松下村塾の世界遺産登録 韓国政府「問題意識ある」

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官は7日の定例会見で、世界文化遺産への登録が決まった「明治日本の産業革命遺産」に松下村塾(山口県萩市)が含まれることについて、「問題意識を持っている」と述べた。

 松下村塾は江戸時代末期に吉田松陰(1830〜59)が主宰した私塾。吉田松陰は日本近代化の主役となった伊藤博文らの師として日本では尊敬されているが、征韓論や大東亜共栄圏などを提唱し、朝鮮の植民地化を含めた日本の帝国主義政策に理論を提供した。安倍晋三首相が最も尊敬する人物とされている。

 魯報道官は報道陣から、松下村塾を問題視していないのか、それとも日本との関係を考慮して問題を提起しなかったのかとの質問に、「世界遺産委員会のレベルで(問題を)提起するのは効果的でない面がある」と述べ、今後、世界遺産を離れたほかの場でこの問題を検討する考えを示した。

 明治日本の産業革命遺産の世界遺産登録をめぐり、韓国政府は戦時中に朝鮮人が強制労働させられた端島炭坑(軍艦島、長崎県長崎市)をはじめとする7施設について問題を提起してきたが、松下村塾については公の場で言及したことはほとんどなかった。

stomo@yna.co.kr