マンガ・アニメ原作のドラマが増加&失敗する理由が悲しすぎる!
※イメージ画像:フジテレビ系『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』オフィシャルサイトより
ドラマや映画はオリジナルストーリーで挑戦する作品もあるが、近年圧倒的に目立つのが漫画や小説を原作にしたストーリー、いわゆる“原作もの”だ。また最近はマンガや小説だけでなく、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の実写化も発表されるなど、アニメ原作ドラマも出てきている。
このような風潮は今に始まったことではないが、テレビ業界に生きる人々はどう見ているのであろうか。ストーリーを作成する脚本家に話を聞いた。
「本音を言えば、原作のないドラマを作りたいです。でも、オリジナルでストーリーを書いて、どんなに面白いと自分が思っても、テレビ局には企画が通りません。今は三谷幸喜さんや野島伸司さんなどの大御所しかオリジナルストーリーの企画は通らないと言われていますからね。局から言われた原作ものを脚本化する仕事ばかりの毎日です」(テレビドラマ脚本家)
現場のスタッフはオリジナルストーリーを書きたいとのことだが、なぜ原作ものが多いのか。プロデューサーに話を聞くことができた。
「ドラマでも映画でも、企画段階でプロット(あらすじ)や脚本を作成しますが、オリジナルストーリーの場合には当然ながら文字しか見せられるものがありません。そのため、局の上層部やスポンサーの承諾を取ろうと脚本を読んでもらっても、本当に面白いのかどうか理解してもらえないのです。そこで上層部に理解してもらうために、既に絵や映像がある漫画やアニメに手を出すのです。それらを見せて『これをドラマ化します』と言えば、スムーズに企画が通るのですよ」(ドラマ制作会社プロデューサー)
決定を下す側に想像力が欠如しているために、このような風潮ができあがっているようだ。さらに、既に世の中に出ていることから、売上などのデータも参考資料として提出できるメリットがあるという。
「ドラマを作る際には、視聴率がどの程度取れるのかということも提示しないといけませんが、漫画や小説の場合には『何万部売れた』と言えますし、アニメも『視聴率が何%取れた』と提示できますので、説得しやすいのです。その反面、いくら面白いものを作れる自信があっても、提示できるデータが何もないオリジナル脚本はボツになります。三谷さんなどのドラマは過去の実績があるので企画が通りますが、若手脚本家ならばボツです。若いスタッフも育ちませんから、このままではいけないとは思っていますが、どうしようもないですよ」(同)
後進者の育成にも影響しているというのだから改善していくべきだろう。実際、脚本家の中園ミホさんなどはドラマ業界から漫画原作を撤廃するように訴えたこともある。しかし、上層部やスポンサーを説得するには仕方がないようだ。
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