ギリシャの時間浪費ギャンブラー去り紳士登場-わずかな望みも
2015/07/08 14:06 JST
(ブルームバーグ):ラトビアの首都リガで3カ月前に開かれたユーロ圏財務相会合で、ギリシャのバルファキス財務相(当時)は「時間を無駄にする人物」「ギャンブラー」「アマチュア」と酷評されたが、彼の後任は「非常に感じがよく、礼儀をわきまえたジェントルマン」と歓迎された。
バルファキス氏は威圧的な交渉スタイルが欧州各国指導者の反発を買って更迭され、英オックスフォード大学で教育を受けたエコノミストのツァカロトス氏が新たに財務相に就任。初の表舞台となった7日のブリュッセルでのユーロ圏財務相会合では、交渉の顔が変わったことでそれなりの効果があったようだ。
マルタのシクルーナ財務相はインタビューで、「ツァカロトス財務相は新風を吹き込んだ。言葉遣いにも明らかな違いが見られ、ギリシャが大掛かりな改革を必要とするというユーログループの考えに強く同意する様子がプレゼンテーションからもうかがえる」と発言した。
アナリストはバルファキス氏の更迭について、ギリシャと債権者との新たな合意の可能性を高め、少なくとも当面の広範なデフォルト(債務不履行)回避とユーロ残留に道を開くと期待している。ベルギーのファンオフェルトフェルト財務相は「ギリシャの状況について新財務相は良いプレゼンテーションしてくれたが、今も提案を示していない。ギリシャ国民がユーログループの他のメンバーと同じ切迫感と重大性の認識を共有してくれることを願うばかりだ」と話している。
原題:From Rumble in Riga to Blushes in Brussels as Varoufakis Exits(抜粋)
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更新日時: 2015/07/08 14:06 JST