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 成年後見人として管理をしていた高齢者の預金口座から500万円を私的に流用したとして、神奈川県警は8日、元県議で行政書士の軽部和夫容疑者(63)=横浜市南区別所2丁目=を業務上横領容疑で逮捕し、発表した。「自分の用途に充てるため横領したつもりはない」と容疑を否認しているという。

 組織犯罪分析課によると、軽部容疑者は県議在職中の2013年3月、横浜市都筑区の男性(当時82)の口座から現金500万円を着服した疑いがある。遊興費や住宅ローンの支払い、都内のスポーツ関係団体への寄付などに充てていたと同課はみている。ほかにも、男性の口座から軽部容疑者の口座に約700万円が移されていたという。

 軽部容疑者は11年の県議選でみんなの党から立候補して初当選し、今年の選挙で落選した。10年5月に横浜家裁から男性の成年後見人に選ばれていた。