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サイ・ゴダード(3月18日)
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【大相撲】照ノ富士が稀勢の里を圧倒2015年7月8日 紙面から
名古屋場所(中日新聞社共催)で2場所連続の優勝を目指す新大関の照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=が7日、愛知県長久手市の田子ノ浦部屋へ2日連続となる出稽古を行った。前日にできなかった大関稀勢の里(29)=田子ノ浦=との申し合いも実現。本場所では過去2勝3敗とほぼ互角だが、この日は5番で4勝1敗と圧倒した。番付発表会見で公言した、2006年夏場所の白鵬以来9年ぶりの新大関Vという願い事をかなえるための準備は、着々と整っている。 たった5番でも、内容は濃かった。大関在位22場所目を迎える稀勢の里との申し合いで、照ノ富士は相手の得意な左四つに組んでからの寄りや、土俵際まで攻め込まれても驚異の粘り腰から体を入れ替えて逆転。力で圧倒し、先輩大関に「あーっ」と悔しそうな叫び声を連発させた。 「普通。いつもの稽古じゃないですか。もともと自分の形になるタイプじゃないしね。そういう相撲を取っているから」。前日も稀勢の里目当てに田子ノ浦部屋へ出稽古したが、同じく出向いた横綱白鵬に独り占めされた。割って入れなかった鬱憤(うっぷん)も晴らした格好だ。 稀勢の里を含めた関取衆との申し合いで照ノ富士は計26番を消化し、20勝6敗と好調ぶりをアピールした。6月に大阪であった部屋合宿中に右ふくらはぎの蜂窩(ほうか)織炎で土俵内の稽古を3、4日休んだ以外は、夏場所後の大関昇進後からほぼ稽古漬けの日々を送る。「ずっと稽古で体が動かないだろうなと思ったけれど、1番、2番取ったらきょうは違うな、と」と照ノ富士。間近に迫った名古屋場所へ、思うように動けなかった前日と比べても調整のギアを上げてきた。 両かかとの痛みを抱えていて「痛いよ〜。治るわけがない」とこぼしたが、不安を全く感じさせなかった。06年夏場所の白鵬以来、9年ぶりの新大関Vをにらむ23歳に死角は見当たらない。 (永井響太) PR情報
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