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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
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【サッカー】岩渕 澤から後継指名 東京五輪まで引っ張る2015年7月8日 紙面から
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で準優勝した日本女子代表の「なでしこジャパン」が7日に帰国し、千葉県成田市のホテルで記者会見を行った。来年のリオデジャネイロ(リオ)五輪に向け、大黒柱のMF澤穂希(36)=INAC神戸=がFW岩渕真奈(22)=バイエルン・ミュンヘン=を後継者に指名。新エースは初の金メダル獲得に燃えている。 涙は、カナダに置いてきた。目を向けたのは、再び世界の頂点を目指す戦い。「今大会を未来にどうつなげるか」と聞かれた岩渕はハキハキとした口調で「2大会連続最年少で、同じ学年の子がいないのは事実。経験値だけ取ったら、周りよりある。プレーでも、プレー以外の面でも引っ張っていけるような存在になりたい」と答えた。 「澤さんとはサッカーのこと、サッカー以外のこと、たくさん話をした。人として尊敬できるし、お世話になった」。そう話して取材ゾーンを後にした5分後、その澤が姿を見せた。「これから日本を背負っていってほしいし、背負っていかないといけない選手。他の選手より経験を生かしていかないと」。日本女子サッカー界のレジェンドは、岩渕を次世代のリーダーに指名した。 ドイツでの経験から自信を持って臨んだ今大会。岩渕は右膝の負傷の影響で先発できなかった一方、準々決勝オーストラリア戦のW杯初得点などで存在感を示した。今後について「ドリブルができ、1人でフィニッシュに持っていける選手になりたいし、スタート(先発)からやりたい」とさらなる飛躍を誓う。 来年はリオ五輪、4年後にW杯フランス大会、5年後には東京五輪が控える。「最低限やらないといけないのは、なでしこのブーム、現状をピークにしないこと。リオの2枠を勝ち取りたいし、先過ぎるけれど、東京五輪という舞台もある。先を見据えて、しっかりやっていきたい」 澤から次世代の日本を託された155センチの小さなドリブラーは、なでしこの先頭に立ち、未来に向けて疾走する。 (関陽一郎) PR情報
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