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 2015/5/15(金)
 志摩マリンランド 秘密の巨大金魚、初公開 ろ過水槽に迷い込み成長
【ろ過水槽で生活していた巨大金魚=志摩市の志摩マリンランドで】
【志摩】志摩市阿児町神明の水族館、志摩マリンランド内の地下にあるろ過水槽で育った全長二五センチ、重さ三六〇cもある巨大金魚が、同館で開催中の特別展「春らんまん〜金魚ワールド」の仲間入りをした。巨大金魚はフナに近い「和金」という種類で、よく見かける三―四センチの和金の約八倍という大きさが口コミで広がり、今では同館の人気者になっている。

 巨大金魚は、マンボウやピラルクなど淡水魚を飼育するマンボウ館のろ過水槽で生活していた。この金魚の存在は、ろ過水槽の清掃にあたる淡水魚の飼育担当者しか知らず、三月五日に特別展が始まった後で同館職員に存在が明かされ、四月五日から展示を始めた。

 巨大金魚の存在について同館では、世界最大の淡水魚ピラルクの餌に生きた金魚を与えていたことから、この水槽からあふれた水と一緒に排水口に流れ落ち、地下にある深さ約三十センチ、約四・五平方メートルのろ過水槽にたどり着いたと考えている。暗い空間の中で、流れてきた餌の残りなどを食べ、外敵とは無縁の生活を送って大きくなった。金魚をピラルクに与えていた時期から換算して、ろ過水槽生活は七年以上と推察。長年、光の当たらない生活を送ったため、体色が白っぽいのが特徴だ。

 巨大金魚を日の当たる場所へすくい上げたのは新入社員の出口大輔さん(20)。「特別展の水槽はろ過水槽に比べて小さいし、急に明るい場所に出したので四週間程、餌を食べなかった。連休明けに食べてホッとしている」と話していた。

 巨大金魚は三十一日まで開催中特別展の会場で見ることができる。問い合わせは同水族館=電話0599(43)1225=へ。




  
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