「第84代4番」亀井、つない打!原監督「4番」に耳を疑った

2015年7月8日6時0分  スポーツ報知
  • 6回1死満塁、長野の3点三塁打で生還した一塁走者・亀井(右)と三塁走者・立岡が笑顔でタッチ

 ◆巨人5―4ヤクルト(7日・東京ドーム)

 プレーボールの約30分前、巨人のスタメンがコールされると、スタンドが沸いた。「4番、レフト、亀井」―。第84代の4番打者が誕生し、球場は熱気に包まれた。

 そのさらに3時間前だった。試合前練習中に、亀井は原監督に呼び止められた。「今日は4番だ」。一瞬、耳を疑った。少年時代に見ていた巨人の4番は、現役だった原監督だった。5日の中日戦(ナゴヤD)で2打席連発と調子を上げていたものの、抱いていた4番像と、今の自分では違いすぎる。「全く、想像していなかった。巨人の4番ですから。簡単じゃないのは分かっているし」。偽らざる本音だった。

 だが、試合では4番の大役を全うした。4回1死で右前打を放つと、勝負どころの6回1死一、二塁でも、外角低めのボール球を巧みなバットコントロールで右前へ。長野につなぎ、逆転を呼んだ。原監督は「打席数も多い中で、成績も一番いいし、少し慎之助も力んでいる状態だった。役割を持たせるに値する選手」と、抜てきの理由を明かした。

 小川とは過去、対戦成績3割5分3厘と得意にしていたが、これで20打数8安打の打率4割となった。「過去の対戦成績が悪くても、タイミングが合う投手のほうがやりやすい。タイミングさえ合っていれば、いつか打てる時が来るから」。ライアンはその真逆で、タイミングが取りにくく、苦手だという。本人も不思議がるが、“キラー”として本領を発揮した。

 4番デビュー戦を鮮やかな逆転勝利で飾った。「(4番で)びっくりはしたけど、やることは一緒。走者どうこう考えず、自分の打撃スタイルで打ちにいくだけ。(状態がいい?)これが1週間くらい続いてくれれば」と汗を拭った。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
ニュース 順位表スコア速報
矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook
報知ブログ(最新更新分)一覧へ
今日のスポーツ報知(東京版)