千の証言・投稿:<戦時下>今も夢に見る「松ヤニ」取り=神戸市垂水区・西渕テル子さん(78)
2015年07月08日
今でも時々、夢に見る事があります。
あれは国民学校に入学してまもない時。上級生につれられて「松ヤニ」を取りに、学校から山道を「ゾウリ」で登って行きついた先が、大きな松の木の根元でした。竹串のような物を硬い木の根に刺して穴を開けるのですが、力のない女の子ですから思うように(松ヤニが)取れず、られました。泣きながら、汗とドロで顔がくしゃくしゃでした。
学校に帰って来ると、それを大きな釜で炊いていました。次の日は、校庭を耕して畑にして「サツマ芋と大根」を植えていました。戦争に負けるまでは毎日、こんな学校生活でした。
おまけに先生は感情的になり、男の子にはよく暴力をわけもなくふるっていました。今思えば、自分の気持ちのはけ口にしていたのでしょう。
絶対に戦争はしてはならない。憲法9条は守りたいものです。