「極悪非道な人権犯罪への反省が韓日関係改善の第一歩」

2015年萬海大賞・平和賞にアレクシス・ダデン教授
「安倍首相の歴史歪曲にNO」 世界の歴史学者の署名運動を主導
米国人学生に英訳の韓国詩人の詩を数年間読み聞かせ
「澄んだ声と慈悲の心が感じられる」

 2015年萬海大賞の平和賞受賞者に選ばれたアレクシス・ダデン米コネチカット大学教授(46)は自身の講義中に詩人で独立運動家でもあった韓龍雲(ハン・ヨンウン、号:萬海)の詩を学生に読み聞かせる。英訳された韓龍雲の詩を読むようになってからもう数年。今年6月の韓日国交正常化50周年記念の学術会議で発表のため来韓した教授は「韓龍雲の詩からは澄んだ声と慈悲の心が同時に感じられる。日本の植民地統治にどのような意味があり、韓国人たちはどのように対応したかが分かる最適の教材」と語った。

 ダデン教授は米コロンビア大学を卒業、シカゴ大学で歴史学博士号を取った米国を代表する北東アジア専門家だ。特に韓日関係に精通し、日本による韓国の植民地支配研究が専門分野だ。韓国語の勉強も20年前の1994年、延世大学の語学堂で始めた。大学院時代に学校の図書館で英訳された韓龍雲の詩に初めて出会い、最初は英訳本で読んだが、後に韓国語で読み直した。教授は韓龍雲の詩を初めて読んだ瞬間を今でも鮮明に覚えている。「初めて水を一口飲んだ時と似ていた。飲んだ瞬間、彼の言葉は私たちの一部になったような気がした」。好きな韓龍雲の詩はやはり「あなたの沈黙」だ。

 「彼の詩で欠かせない『あなた』は恋人であり祖国でもあるという二重の意味があるので魅力的だ。日本の植民地支配時代にも韓龍雲は憎しみや敵意の代わりにあこがれや愛で愛国心を歌ったのだ」

金性鉉(キム・ソンヒョン)記者
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