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原因不明の川崎病、チーム医療で診療- 福岡市立こども病院がセンター開設
福岡市立こども病院(福岡市東区、233床)は、小児の後天性心疾患の川崎病の高度専門医療を提供する「川崎病センター」を開設した。同病院によると、感染症科や循環器科などの専門医らによるチーム医療で診療に当たる組織は全国で初めて。原因が不明な川崎病の診断方法の開発などを目指す。【新井哉】
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川崎病は、発熱と発疹、リンパ節腫大などが主要な症状で、後遺症で冠動脈瘤が残ることがある。小児の100人に1人以上が罹患。特に日本の罹患率は世界一とされている。
川崎病の標準的治療は、免疫に関与し、多くのウイルス、細菌などを中和する「ガンマグロブリン療法」が行われるが、効果の得られない例もあり、確立された治療法がないのが実情だ。
同病院が開設した川崎病センターでは、急性期の診断・治療は感染症科と総合診療科や循環器科が担当。重症例や難治例は集中治療科も加わって包括的な治療を行うほか、病棟では川崎病に習熟した看護師が患者をケアするという。
また、九州大病院との連携によるトランジッショナルケア(小児科から成人の内科への移行期医療)といった地域連携に加え、冠動脈病変に対する治療や経過観察、動脈硬化などのフォローアップも行う方針。
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