福島県立医科大学医学部整形外科学講座 Department of Orthopaedic Surgery, Fukushima Medical University School of Medicine

相双医療圏

相双医療圏の概要 2015/2/13 up date!

調査時点	人　口（千人）	面　積（㎢）	人口密度（人/㎢）	病院数	病院病床数（床）	病院勤務医数（人）	人口10万人あたり病院勤務医数
震災前	195.5º	1,738	112.5	16¶	2,713¶	120∞	61.4
震災後	178.2ª	1,738	102.5	9†	1,581†	84*	47.1
変化数	-17.3	-	-10.0	-7	-1,132	-36	-14.3

震災後、相双医療圏では、病院数は7つ、病院病床数は1,132床、病院勤務医数は36人など大幅に減少し、人口10万人あたりの病院勤務医数は14.3人減りました

º震災前の人口は、福島県の推計人口（福島県現住人口調査月報）2011年3月1日現在の調査数です

¶震災前の病院数, 病院病床数は、医療施設動態調査2010年10月1日時点の厚労省の調査数です

∞震災前の病院勤務医数は、2011年 3月1日時点での福島県による調査数です

ª震災後の人口は、福島県の推計人口（福島県現住人口調査月報）2015年1月1日現在の調査数です

†震災後の病院数, 病院病床数は、医療施設動態調査2014年10月1日時点の厚労省の調査数です

*震災後の病院勤務医数は、2014年12月1日時点での福島県による調査数です

相双医療圏における当講座の地域医療支援 2015/2/13 up date!

　相双医療圏は、福島県の浜通り北部から中南部に掛けて太平洋側を連なる細長い医療圏です。相馬市、南相馬市の2市、相馬郡の1町（新地町）と1村（飯舘村）、双葉郡の6町（浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町）と2村（葛尾村、川内村）の2市、7町、3村からなります。この医療圏の人口は、17.8万人です。

　相双医療圏では、もともと医師が不足していて医療事情が悪かったところに、福島第一原子力発電所の事故を契機に医師不足・医療従事者不足がさらに深刻化しました。人口10万人あたりの病院勤務医数は、47.1人であり、県北医療圏および全国平均の1/3以下しかいません。

　当講座では、この医療圏の医療を守ることを使命と考え、この医療圏の基幹病院である南相馬市立総合病院には、整形外科常勤医師を2人派遣して、手術治療を提供できる体制をとっています。さらに2012年6月から非常勤医師の派遣を開始しました。また、南相馬市や双葉郡からの避難者が多い南相馬市北部の医療を担うために、鹿島厚生病院に平日週5日、当講座の医師らが出張して、整形外科の外来診療を行っています。

自治体名		人　口*	病院数	病院	病床数	一般病床数	整形外科常勤医師数	当講座出身医師	当講座からの派遣
相馬市		35,476	2	公立相馬総合病院	240	240	1	◯	0
相馬市		35,476	2	相馬中央病院	97	49	非常勤	×	×
南相馬市		63.686	5	南相馬市立総合病院	230	230	2	◯	常勤2人, 非常勤月2回
				大町病院	188	104	2	×	×
				小野田病院	199	98	-	-	-
				鹿島厚生病院	80	80	非常勤	◯	非常勤週5回
				雲雀丘病院	254	0	-	-	-
相馬郡	新地町	7,694	1	渡辺病院	140	140	非常勤	×	-
相馬郡	飯舘村	5,903	0	-	-	-	-	-	-
双葉郡	浪江町	18,580	0	-	-	-	-	-	-
	双葉町	6,173	0	双葉厚生病院	閉鎖中
	大熊町	10,900	0	県立大野病院	閉鎖中
	富岡町	14,230	0	-	-	-	-	-	-
	楢葉町	7,149	0	(JFA メディカルセンター)	閉鎖中
	広野町	4,996	1	高野病院	118	0	-	-	-
	葛尾村	1,461	0	-	-	-	-	-	-
	川内村	2,563	0	（川内村国保診療所）	(0)	(0)	非常勤	◯	0
	合　計	178,811	9†		1,581†		5		常勤2人, 非常勤週5回月2回