「STOP TPP!!官邸前アクション実行委員会」は7日、東京・永田町の首相官邸前で、環太平洋連携協定(TPP)の抗議行動をした。100人が参加し、緊迫する情勢を受けて「反対の思いを結集しよう」と声を張り上げた。
抗議行動の一環として、参加者は短冊に「TPPよ 流れ星となり 消えてくれ」「TPP情報開示を」「暮らしと農業を壊すTPPはいらない」などと書き、星に願いを込めた。7月下旬には閣僚会合が予定されていることから、官邸前に向かって、「安易な妥結は許さない」「国会決議を守れ」などと大声でアピールした。
特定非営利活動法人(NPO法人)アジア太平洋資料センターの内田聖子事務局長は「情勢は緊迫しているが、交渉は懸案事項がたくさん残っている」として冷静な対応を呼び掛けた。
スピーチでは、拓殖大学の関良基准教授が「貿易自由化は生態系など環境にも悪影響を及ぼす。国民全体で考えるべき問題なのに、全く情報が開示されていない」などといらだちを募らせた。