記事元:旦那をずっと大好きな奥様part1 (n‘∀‘)η
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783 2の1 sage 2015/07/06(月)22:50:04 ID:???
我が家の中1になる長男・長女(双子)が旦那に
「受験ドッグ」なる料理をつくって食わせろとうるさい。

わたしと旦那が高校生の頃、旦那の家に勉強を口実に押しかけまくっていて
(実際に一緒に勉強したんだけど、主目的はもちろん付き合ってもらうこと)

その時、旦那が手ずから作ってくれていたおやつのホットドッグ。
温めたコッペパンにカレー粉で炒めたキャベツとソーセージを挟んだだけの
実にシンプルな食べ物なのだが、不思議とそれが絶品でわたしの楽しみだった。

旦那の「おふくろー、台所借りるよー」の声と共に忘れられない思い出になっている。
忘れられないといっても、最近すっかり忘れてて、急に思い出したんだけど・・・

旦那「お母さんから聞いたのか?」
双子「うん」
旦那「ただのホットドッグだぞ」
双子「でも食べてみたい。お母さん、美味しいっていってた」
わたし「わたしも久々に食べたいし。どう?」

というわけで、長男・長女の夜食として遥かな時を超えて(笑)「受験ドッグ」が甦った。
高校の頃から義母に料理を仕込まれていた旦那は、さすがに今でも手際よく
次々とホットドッグをつくっていく。
それを見て「久しぶりだなあ」と感慨にふけるわたし。

お味はというと「美味しい!」「お父さんすごい!」と子供たちに大好評。
長女が2本と半分、長男は4本も食べたため、わたしが半分食べて
旦那の口には入らなかった。


784 2の2 sage 2015/07/06(月)22:50:50 ID:???
子供たちを部屋に追い返したあと。

「ご感想は?」
「美味しかったよー。懐かしかった」
「ほかには?」
「ちょっと昔と味が違ったかも。でも十分美味しかったよ」
「まあ、今日のはちょっと手抜きなんで」

え?
聞けば、当時の「受験ドッグ」は市販のカレー粉に色々と隠し味を足し、
ソーセージの炒め方にも一工夫、素材も吟味して、親に指定して
揃えてもらっていたものだったそうだ。

「俺の小遣いでね。試作品・失敗作もけっこう作って全部自分で食ってた」
「そんなことしてたんだ。勉強してただけじゃなかったのね」

でもなんでそこまで?

「そりゃあ、好きな女の子が遊びに来て一緒に勉強して楽しそうに話してくれる。
 全力でもてなしたいじゃない?」

なんかもう今さらだけど感動してしまった。

だったら子供たちにもそれを作ってあげれば・・・もしかして手間かかるの?
そう尋ねると旦那は困ったような顔をした。

「準備すれば作れるんだけどね。魔が差した」

魔が差した?

「世界で俺と嫁子の2人しか知らない味ってのが1つくらあってもいいかなと」

そんなにロマンチックな人だと思わなかったよ。
いい歳して思わずキスしちゃったじゃないか。



パパ料理のススメ


 


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