長崎・端島炭坑(軍艦島)など「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録が決まったが、その過程では韓国から再び横やりが入り、直前までもめにもめた。日韓関係は悪化する一方で、一向に改善の兆しは見えない。そんな状況下、日本で思い切った格闘技イベントが行われる。韓国の格闘技大会「ROAD FC 024 IN JAPAN」(7月25日、有明コロシアム)が、この時期に“日韓全面対決”を打ち出して、日本に乗り込んでくるのだ。
すったもんだの末に「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録が決定した。強制労働に関わったと主張する7施設の登録反対を表明していた韓国だが6月、日韓外相会談で両国が双方の遺産登録に向けて協力する方針で合意。だがフタを開けてみれば、直前になって再び“文句”をつけ、「明治日本」についての審議は延期された。結局、日本側が事実上妥協する形でようやく決着。日本では「裏切られた!」と感じる人も多く、これでは日韓関係改善どころかますます溝が広がったという方が適切だろう。
2003年からドラマ「冬のソナタ」をはじめ韓流ドラマが大ブームになり、その後もK―POPが流行した。日本中に韓国料理や韓国化粧品が広まり、韓国との距離が縮まったはずだった。
しかし、12年に李明博韓国前大統領が竹島に上陸したり、天皇陛下への謝罪要求をしたことをきっかけに、日韓関係は急速に冷え込んだ。その波はエンタメ業界にも押し寄せ「それまでK―POPのCDは日本のチャートを席巻、韓流ドラマも人気だったが、今では見る影もない」と芸能プロ関係者。
そんな最悪の状況の中、韓国の総合格闘技イベント「ROAD FC」が日本に初上陸する。もともと総合格闘技は日本が世界の最先端を走っていたが、いまやその影もなく人気は低下の一途。一方、韓国では「ROAD FC」がメジャースポーツに並ぶほど大きな人気を得ているという。
しかも、日本初上陸に向け組まれたカードがあまりにも刺激的なため、格闘界で大きな話題となっている。なんと全8試合が“日韓戦”なのだ。
「それでなくても格闘技は客が熱くなりやすい。両国の関係がこれだけ緊迫している中で、すべて日韓戦というのは大きなチャレンジであり、その半面、危険もはらんでいる」と格闘技関係者。
韓国サイドからは、文字通りの“大物”が満を持して日本に再上陸する。“韓流大巨人”として人気だったチェ・ホンマン(34)だ。なんと5年7か月ぶりの復帰戦で、日系ブラジル人のカルロス・トヨタと激突する。
また、日本からはミノワマン(39)が出陣、キム・デソンを迎え撃つ。両陣営とも出し惜しみなしで“ガチンコ”だ。
それにしても悪化する一方の日韓関係、さらに格闘技ブームが去った日本でなぜ、このような危険なにおいのするイベントを開催するのか。
「ROAD FC」のジョン・ムンホン代表は、日本に格闘技の修行に来たことがある。それだけに、日本の格闘界との親交も深い。
そのジョン代表は「格闘技を通して仲良くしましょうという意味を込めています。十何年前に、格闘技ブームだった日本に格闘技を習いに行ってお世話になりました。いま日本の格闘界は大きく落ち込んでいます。その時の恩返しという気持ちで、イベントを開くことにしました」と言う。
7・25「ROAD FC 024 IN JAPAN」をキッカケに日韓友好に進むのか、それとも…。
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