6歳になります。
3歳を過ぎるまで、まさかしおんに
障がいがあるなんて思ってもみなかった。
言葉が出ないことを皮切りに
奔走し始めてから、はや3年が経過しました。
正式な診断名はありません。
が、二年前、4歳の誕生日を過ぎてすぐに
療育手帳が発行されました。
軽度ではありません。
現時点では「知的障がい」、
これが、この子の診断名なのでしょうか…
6歳になろうとする今、
言葉の現状はほとんど変わっていません。
相変わらず、宇宙人のような音声を
一日中発し続けています。
言葉で何かを伝えようとする意志はかなりあります。
でもすべてが、「あびぃ」「あにゃぁ」「あでぃ」
「あ」で始まる不明瞭な音声になります。
「1年前はもう少しハッキリ言えてたような…」
そう感じる単語が、幾つか出てきました。
(単語は不明瞭ながら幾つか言えます)
これは私の気のせいでしょうか…
いや、ホントにそうなんです。
幼稚園に入園し、年少の頃は、
周囲よりも、しおんの方が出来ることも
幾つかありました。
泣かずに笑顔で幼稚園に行かれること、
座って食事ができること、排泄の自立、
お友だちに危害を加えないこと…
でも年中になり、年長になり、
それらは、周囲の子たちも
当たり前に出来ることになりました。
正直、しおんと周囲の子たちの
開き、差はどんどん広がっています。
切なさと苦しさでいっぱいになります。
身長108cmになったしおん、
宇宙語炸裂も、
「赤ちゃんぽくて可愛い」では済まなくなりました。
何を聞かれても答えられないのも
「恥ずかしがりやなのね」とは思われなくなりました。
タコのような口をして、
「う~う~」という音声を出すのが
最近のブームです。
「普通の子」ではないことは一目瞭然です。
母としてどこまで強くなれるか、
試される時期に突入したようです。
こんな表現はヒンシュクかもしれませんが…
見た目が普通なのが、救いです。