RSS

mdiapp と コミラボ とは?


mdiappとコミラボは、漫画・イラスト作成に使用できる お絵かきソフトです。
シンプルな作りで、ノートを広げて鉛筆で漫画やイラストを描くのと近い感覚でお絵かきできます。
比較的安価ながらも、PCによる漫画制作に必要な機能を十分に備えた良ソフトです。
現行のバージョンや導入の流れ、FireAlpaca[ファイアアルパカ]・CloudAlpaca[クラウドアルパカ]との比較も含めて解説します。



mdiappとコミラボは、ほぼ同一のソフトです。
mdiappは個人作成のシェアウェアで、株式会社 ピージ―エヌより、mdiappをベースとして作成・発売されたソフトがコミラボです。

現在はコミラボのみが販売されています。
2014年7月末でmdiappの販売が停止したため、現在購入できるのはコミラボのみとなっています。

最新版はコミラボ+です。
現在は次期バージョンの開発版としての「コミラボ+」が開発・公開されています。コミラボユーザーはもちろん、コミラボを購入していない方でも試用が可能です。
★コミラボユーザーでない方の試用には、 30日以上前に作成したデータの編集ができないという使用制限がかかっています。
(mdiapp+ の開発も続いていて、機能的にはmdiap+ が一番の最新版となっていますが、mdiappユーザーのみ mdiapp+ の継続使用ができます)

コミラボ+はコミラボに比べ、64bit対応、レイヤフォルダ機能の追加など便利な機能がいくつも追加され、さらに使いやすくなっています。コミラボを試してみたい方は、まずコミラボ+を試用して、継続して使用したい場合は
コミラボを購入することとなります。コミラボ+の継続使用のために、前バージョンのコミラボを購入する、というのはなんだが妙な感じですが、コミラボ+が正式に販売されるまではこの方法となります。




コミラボ+ のダウンロードはこちらです。
【公式】コミラボ+ (ComiLaboPlus) 開発報告版コミュニティ


ダウンロードしたファイルを解凍、64bit版/32bit版が同梱されていますので、OS環境に合った方をダブルクリックで起動するだけでOKです。

コミラボ+が気に入ったら、コミラボを購入すれば継続使用ができます。
コミラボ購入は、コミラボ公式サイトから。



FireAlpacea[ファイア アルパカ]・CloudAlpaca[クラウド アルパカ]との違い
Mac、Windows 両対応のフリー ペイントツール FireAlpacea[ファイア アルパカ]・CloudAlpaca[クラウド アルパカ]と、mdiapp・コミラボは同一制作者さんのソフトです。
FireAlpacea・CloudAlpacaと、mdiapp・コミラボはソフトの見た目は少し異なりますが、基本的な操作は同様で、ファイル形式も同じmdp形式を使用しています。(ただし、機能上の都合で完全互換ではありません)

FireAlpaca
イラスト作成に必要な機能を持つ無料のソフト、パソコンで絵を描くための入門ソフトとしてもベスト。使いこなせば有料のソフトにも負けないレベルの機能を持ちます。

CloudAlpaca

ファイアアルパカの基本機能に、漫画作成に必要な機能をプラス。クラウド機能により複数ページの漫画データの管理や、スクリーントーン素材などもダウンロードできます。(クラウド機能を使用するには無料会員登録が必要)



FireAlpacea・CloudAlpacaユーザー向けにざっくりとコミラボを紹介すると、
CloudAlpacaの上位版とも言える有料ソフトがコミラボです。
CloudAlpacaにはついていない漫画描きに便利な機能がいくつかついています。

CloudAlpacaは同人誌の作成など、印刷用原稿の原稿用紙設定に少し手間がかかり、どちらかというとWEB漫画作成向けなソフトですが(ただし印刷原稿を作るための機能はCloudAlpacaも十分に備えています)
コミラボ+は印刷用の原稿用紙の設定も手軽に行えます。

ただし残念ながらコミラボにMac版はありません。Windows版のCloudAlpacaユーザーで、漫画を描く時に以下で説明する機能がほしかったと思う方はコミラボ+を試用してみてはどうでしょうか? 

★コミラボ+は現状、次期開発バージョンであり正式版ではありません。そんな理由で「漫画描くなら絶対コミラボ+がおすすめ!」とは言い切れない部分もあります。よって、普段はCloudAlpacaを使用し、CloudAlpacaについていない機能を使いたいときにコミラボ+の試用版を併用、なんて方法もありだと思います。

あと実は、コミラボ+には、CloudAlpacaのようにスクリーントーン素材が初期状態で入っていません。フリーで公開されているトーン素材を登録していく必要があります。でもフリー素材を使えば基本的なトーンはほぼ揃います。



★CloudAlpacaにはついていない便利機能:流線・集中線・ウニフラ描画フィルタ
FireAlpacea・CloudAlpacaでもスナップ機能を使えば、集中線、流線などを自分で描くことはできますが、自動的にこれらを作成してくれるフィルタがついています。
mdiapp_0904_004.jpg
また流線フィルタは、万線トーン(タテ線トーン)としても使えます。トーン素材のタテ線トーンは角度を変えると線にアンチエイリアスがかかってしまいますが、流線フィルタを利用すればどんな角度でもアンチをかけずにすっきり二値データのタテ線トーンとして使えます。

参考記事:集中線描画の解説
参考記事:流線フィルタの基本&活用方法(万線トーン)

★便利機能:ハーフトーン処理
コミラボにはグレースケールで描かれた画像の濃淡をスクリーントーンのようなモノクロで表示する「ハーフトーン表示」機能があり、普通にブラシで影をつけて塗った画像や、グラデーションで塗りつぶした画像をトーンのように表現することもできます。
mdiapp_2015035_002.jpg  mdiapp_2015035_001.jpg

参考記事:ハーフトーン表示


★便利機能:スタンプツールでトーン処理
描画したところを指定したパターンで塗りつぶす機能です。トーンの柄で描けるペン、といった感じです。
あらかじめトーン素材を登録しておく必要がありますが、ペンの入り抜きに合わせてトーンを塗るような感覚で貼っていくことが可能です。フチをぼかして塗ることもできますので、トーンの境界を削ったように表現することも可能です。

参考記事:スタンプツールでトーンを塗るように貼る




このほか、多彩な描画を可能にする「スクリプトブラシ」や、3D空間を表示する3Dパース機能+3Dオブジェクトに沿って描画できる3Dスナップ機能もついています。



PCで漫画を描くためのソフトとしては、漫画制作ソフトの代名詞ともいえるコミスタ等のセルシス系ソフトや、グラフィックソフトとして最も有名なPhotoshop のほか、さまざまな有料ソフト、フリーソフトがあります。それぞれのソフトの使用感は実に様々ですし、ソフトによってできることできないことは出てきますので、いろいろ試してみて自分ややりたい作業に対応できるソフトを探していくのが(面倒ですが)ベストです。 
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
▼このエントリーにコメントを残す