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川内原発1号機 再稼働準備は最終段階に
7月8日 5時40分

川内原発1号機 再稼働準備は最終段階に
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鹿児島県にある川内原子力発電所1号機で、7日から原子炉に核燃料を入れる作業が始まり、今後、再稼働に向けた準備は最終段階に入ります。停止期間が長期に及んだ影響で、設備の不具合などが見つかる可能性もあり、専門家は「慎重に進めることが重要だ」と指摘しています。
川内原発1号機では、7日午後1時39分から原子炉に核燃料を入れる作業が始まり、7日午後8時までに13体の燃料が挿入されました。作業は24時間体制で行われ、10日までの4日間で157体が挿入されます。その後、再稼働に向けた準備は最終段階に入り、重要な安全設備の検査などをへて、九州電力は8月中旬に原子炉を起動させる計画です。
福島第一原発の事故が起きた年の5月以来、4年2か月という長い間停止している川内原発1号機で行われる最終的な準備について、専門家は、部品の交換や機器の劣化などによる設備の不具合に注意が必要だと指摘しています。
原発の設備や維持管理に詳しい東北大学の青木孝行特任教授は、「例えば、蒸気でタービンを回す系統は設備が多く、ポンプ、弁、配管とチェックする範囲が非常に広いが、実際に蒸気を流してみないと、漏えいやタービンの異常な振動のチェックができない。1つのステップで異常がないか確認したら次に進むというステップ・バイ・ステップで、特にミスがないかや健全性を確認しながら、慎重に進めることが重要だ」と話しています。

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