ソニーは7日、電子ペーパーを活用し、大学の紙の掲示物をデジタル化するサービスを始めたと発表した。教室変更や休講、学会などの案内情報をデジタルに置き換え、紙のはり替えや作成などの負担を軽減する。第1弾として帝京大学八王子キャンパスの新校舎に143台納入し、9月に運用を始める。
企業向け事業を担うソニービジネスソリューション(東京・港)が手掛ける。サービス価格は運用台数やサービス内容などによって異なるが、電子ぺーパー端末10台とサーバーのセットで約250万円を基本とする。
利用する電子ペーパーはバックライトを使わず、表示を変更する時だけ電力を使う。消費電力が小さく、停電時にも継続表示できる。大学では各種イベントの情報をネット経由で提供する一方、構内の掲示物で張り出す習慣が残る。しかし、紙の掲示物作りや、はり出しは手間がかかるため、新サービスで効率化を後押しする。
ソニー、帝京大学、ソニービジネスソリューション、電子ペーパー、大学