ふと気になったので、調べたメモです。
オフィスグリコって、ご存知でしょうか?富山の置き薬のごとく、企業内にお菓子を満載したボックスを置いて、定期的にやってくるグリコのおにーさん(?)が補充・代金回収する奴です。ポイントは、性善説に基づいた代金回収モデルです。商品を入れている箱は、ただの引き出しなのでお金を入れなくても開けれます。商品を取ったら、カエルさんの口の代金箱に入れるという仕組みです。タダ食いをしようと思ったら、幾らでも出来る仕組みです。
これがどれくらいの規模なのか気になって、ググると良い記事が出てきました。jp.reuters.com
2013年度で、売上が45億円です。注目すべきは、設置数。10万事業所に12万台の菓子ボックスと、1万7千台だの冷蔵庫とのことです。10万という数字は、全国のコンビニの合計数である5万件を軽く凌駕しますね。そして、代金の回収率は95%とのことです。この10万箇所という数字、センサーとか付けて色々やったら面白いデータとれそうとか、今後の可能性考えてしまいますね。
ちなみにオフィスグリコが凄いと思うのは、代金の未回収を許容するという設計とそれを許してGoをだした経営の判断だと思います。考えてみれば、未回収の損失を上回る利益を出せば問題は無い訳で、ある意味営業コストと考えられます。システム屋として例外処理ばかり考えていたら、この発想は中々出にくいので反省ですね。
よくよく考えたら、TCP/IPとかも個々の通信のエラーは許容する代わりに、全体としての効率性を追求するという設計ですね。
ということで、ただのメモでした。