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大阪府学力テスト利用 「認めるべきでない」7月7日 20時33分
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大阪府教育委員会が「全国学力テスト」の学校ごとの結果を高校入試の内申点の評価に反映させるとしていることについて、文部科学省の専門家会議で「テスト本来の趣旨に反するもので認めるべきではない」という意見が相次ぎ、文部科学省は来月中をめどに対応を決めることになりました。
大阪府教育委員会は、来年春以降の公立高校の入試で合否の判断材料になる内申点の評価に、「全国学力テスト」の学校ごとの結果を反映させる方針を決めています。これについて、7日開かれた文部科学省の専門家会議で非公開で議論が行われました。
終了後に会見した、会議の座長を務めるお茶の水女子大学の耳塚寛明教授によりますと、委員からは、学力テストは授業の改善につなげるために行っており、高校入試という選抜に利用するのは本来の趣旨に反するという意見や、学校ごとの結果が生徒個人の評価に影響することへの懸念など、大阪府の方針を認めるべきではないという意見が相次いだということです。
文部科学省は7日の意見を踏まえ、来月中をめどに対応を決めることになりました。耳塚座長は「昭和の時代に同様のテストが行われていたとき問題になったように、点数を上げるための不正や過度なテスト対策につながるおそれがある。文部科学省には専門家会議の意見に沿って対応してもらいたい」と話していました。
終了後に会見した、会議の座長を務めるお茶の水女子大学の耳塚寛明教授によりますと、委員からは、学力テストは授業の改善につなげるために行っており、高校入試という選抜に利用するのは本来の趣旨に反するという意見や、学校ごとの結果が生徒個人の評価に影響することへの懸念など、大阪府の方針を認めるべきではないという意見が相次いだということです。
文部科学省は7日の意見を踏まえ、来月中をめどに対応を決めることになりました。耳塚座長は「昭和の時代に同様のテストが行われていたとき問題になったように、点数を上げるための不正や過度なテスト対策につながるおそれがある。文部科学省には専門家会議の意見に沿って対応してもらいたい」と話していました。