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レンズ関連 | |||||
被写界深度 | 周辺光量(落ち) | 歪曲収差 | 色収差 | 回折 | 非球面レンズ |
パースペクティブ | 圧縮効果 | パンフォーカス | |||
カメラ関連 |
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適正露出 | 露出オーバー | 露出アンダー | 露出補正 | 測光方式 | シャッター速度 |
絞り | 投像素子 | ホワイトバランス | 色温度 | 動体予測AF | |
データ関連 |
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Jpeg圧縮(率) | 色域(色空間) | RAW | 白とび | 黒つぶれ | 色かぶり |
RGB |
被写界深度 ひしゃかいしんど | ||||||||
絞りと被写界深度の関係は、 絞りF22など、絞り込むほどピントの幅が広がり、 F2.8のように、絞りが開くほど、ピントの幅は狭くなります。写真より確認できます。 (ピント位置はボール) |
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意味 ピント位置から前後にピントが合っているように見える範囲のこと。 操作方法 F8やF22など、絞りを絞ることで、ピントが合っているように見える範囲は広がっていく。これを深い被写界深度という。 F1.4など、絞りを開けると、ピントの合っているように見える範囲は狭くなる。 これを浅い被写界深度という。 関連項目 <被写界深度と焦点距離について> 上記では、絞りを開閉することで、被写界深度が変化することを書きましたが、 下記では、絞りを固定にして、焦点距離を変化させても、同様に被写界深度が変化します。 例:絞り F2.8 で固定した場合 焦点距離が 短いレンズ、広角レンズなどは、焦点距離が短いほど被写界深度は深くなる。ピントの合う幅は広い。 焦点距離が長いレンズ、 望遠レンズなどは、焦点距離が長いほど被写界深度は浅くなる。ピントの合う幅は狭い。 被写界深度と被写体までの距離 焦点距離50mmでF2.8固定の場合。 被写体が 近いほど (1m先など) 被写界深度は 浅くなる。 被写体が 遠いほど(20m先など)被写界深度は 深くなる。 |
周辺光量落ち(周辺光量不足) しゅうへんこうりょうおち | ||||||||||||
周辺光量落ちは、絞り込むか、青空などの単色が画面の占める割合を少なく撮ることで解消されます。 APSサイズなどのフルサイズセンサー以下では、レンズの中心部分のみを使いますので、 周辺光量落ちとは無関係か、フルサイズほどの光量落ちを観察することはできないレンズが多い。 |
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意味・現象 写真の四隅が暗くなること 発生状況 @大口径レンズ (F2.8などの開放絞り) A超広角レンズ B単色な写真 (青空、一面の芝、白壁、など単色が占める割合が多い場合) 周辺光量落ちを目立たなくする @ある程度絞り込む (F8 F11 F16 F22 など) A単色の割合が多くならないように撮る (一面青空から、1/3ほど風景を入れてみる など) B後処理で補正する (ソフトウエアで周辺光量落ちを補正処理できるものがあるの利用する) 一言 デジカメが主流になり、PC上で拡大表示ができるようになったことから、 わずかな光量落ちでも目くじらを立てる人がいますが、高価な純正レンズでも周辺光量は落ちます。 また、少し絞れば劇的に改善されるレンズもあります。、撮り方ひとつで目立たなくもなります。 よっぽどでない限りさらっと流しましょう。あまりにも過敏になりますと健康衛生上良くないことでもありますので。 |
歪曲収差 わいきょくしゅうさ | ||||||||||||||||
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意味・現象 @写真中央より、周辺に行くに従って像が歪むこと A糸巻き型と樽型の歪曲収差がある。 発生状況 @比較的、広角側の画面周辺で発生するレンズが多い。 A広角側でイトマキ型収差、望遠側で樽型収差(またはその逆)になるズームレンズがある。 B収差がきれいに補正されている=高級レンズ=高価 Cレンズメーカー製のレンズにはまれに、補正しきれていないレンズがある。価格相応ということか。 |
色収差 いろしゅうさ | ||||
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意味・現象 色の屈折率(波長)の違いによって、レンズを通過したときに起こる色ズレ、像ズレのこと。 色収差という用語は、異なるカラーフリンジ現象の総称です。 波長と屈折率(一例) 屈折率の高い紫は手前に結像し、屈折率の低い赤は、紫色より遠いところで結像する。 発生状況 @画面周辺でコントラストが強いとき発生 Aデジタルコンパクトで発生する製品は多いように思う。 類義語 @倍率色収差 A残存色収差 Bコマ収差 Cパープルフリンジ Dカラーフリンジ E色にじみ 対策 光の波長は屈折率が違うので、レンズを通ったとき、一点に結像できない現象です。 屈折率の違う光学レンズを組み合わせて、すべての光の波長が一点に結像できるように補正しているが、 限界がある。、この限界を超えるために、一眼レフ用の高級レンズでは、UDや蛍石など、光の屈折率が非常に小さい、 これを、異常低分散といいます、ガラス素材を用いて補正しているレンズがある。 |
回折(現象) かいせつ(げんしょう) | |||||||||
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意味・現象 深く絞り込むことで、像がにじむこと。 発生のメカニズム 小さな穴に光を通過させると、穴の出口付近で光が回り込む、という現象が起こる。 写真では、この光の回り込みが原因で、不鮮明な像となります。 水面(波紋)でも同じ現象を確認することができる。 対策 デジ一では、狙いがない限り、F16までが無難 コンデジでは、狙いがない限り、F8までが無難 |
非球面レンズ(ひきゅうめんれんず) | ||||||
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意味・現象 一般的な球面レンズでは、波長によって屈折率が違うので、一点に焦点が合わずぼやけてしまう。 これを解消するために、波長の屈折率をレンズの曲線率で補正し、すべての波長を一点に集めるように 特殊加工されたレンズ。色収差を参考にして下さい。 |
遠近感 (えんきんかん) パースペクティブ |
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意味・現象 焦点距離によって、画面(写真)手前が、最も大きく写り、奥に行くに従い小さく写っていく現象。 イラストや絵などの場合は「デフォルメ」と言う手法にあたります。 発生のメカニズム フィッシュアイレンズや超広角レンズなどの短い焦点距離が最大のパースペクティブ(遠近感)となり、 超広角→広角→標準と、焦点距離が伸びるに従って、パースペクティブ(遠近感)は弱まっていく。 焦点距離50mm以上でパースペクティブ(遠近感)は無くなる。 |
圧縮効果 (あっしゅくこうか) | |||
意味・現象 標準レンズより、望遠側(300ミリ以上で顕著)の焦点距離で写したとき、画面の手前から背景奥まで距離がつまったような効果。 「遠近感の喪失」とも言われる。写真では、猫から、背景の建物や人まで、さほど離れていないように写っている。 この距離がぎゅっと詰まったような感じが圧縮効果。 パースペクティブの逆と、とらえることができます。 一例(焦点距離とレンズ誇張) ←16o ⇔ 50mm ⇔ 300o→ 遠近感(レンズ誇張 )⇔ ニュートラル(レンズ誇張なし) ⇔ 圧縮効果(レンズ誇張) という図になる |
パンフォーカス (過焦点) (ぱんふぉーかす/かしょうてん) |
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意味・現象 写真の手前から奥までピントが合っているように見えること。 また、ピントが合っていない部分が無い写真のこと。 24oや35oの焦点距離でF11やF16などの深い絞りで簡単にパンフォーカスが作れる。 ピント位置は写真にもよるが3mから5mくらいが適当。また、手前1/3にピントを置くと良い、と言われる。 焦点距離は「24o以下」ならF8でもパンフォーカスになる。「焦点距離」「F値」「ピント位置」の3点セットで作れる。 |