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 政府が今国会で成立を目指す安全保障関連法案について、歴代の京都弁護士会長の有志24人が7日、法案は違憲とする声明を発表した。歴代会長らによる声明は同会として初めてで、安倍晋三首相らに送付する予定。

 声明では、先月4日の衆院憲法審査会に招かれた憲法学者がそろって法案は違憲との見解を示したが、安倍内閣が合憲だと主張していることについて「近代国家の基本原理である立憲主義の精神に反する」と指摘。集団的自衛権の行使容認は憲法9条の解釈を大きく踏み越えているとし、「憲法改正問題についてどのような立場をとるかにかかわらず、法律家として是認することができない」としている。

 声明の呼びかけ人のひとり、坂元和夫弁護士は「憲法が軽んじられている。法案が通ってしまえば、違憲訴訟が各地で起こることになると思う」と話した。