田中久稔
2015年7月7日22時24分
安倍政権が進める米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設を阻止しようと、移設予定先の米軍キャンプ・シュワブ前で続けられている座り込みが7日、丸1年を迎えた。シュワブのゲート前に県内外から約200人が集まり、「新基地反対」「基地は造らせない」と改めて訴えた。
座り込みは、沖縄防衛局がシュワブ内で移設に向けた関連工事に着手したとする昨年7月に始まった。参加者は毎朝、作業に関わる車両の出入りを止めようとゲート前に座り、基地のフェンス沿いを練り歩いて抗議する。日中は各地からバスなどに乗り合わせて人々が集まり、辺野古移設に反対する思いをスピーチや歌に乗せて語らう。
ドキュメンタリーなどを見て普天間問題に関心を強め、この日初めて辺野古を訪れたという長野県原村の加藤郁朗さん(61)は「多くの人が反対しているのを肌で感じた。粘り強い抗議を少しでも応援したい」。宜野湾市から来た自営業の男性(66)は「移設すれば普天間飛行場は無くなるが、こっちの人は苦しむ。県民としては看過できない」と語った。
座り込みを支える沖縄平和運動センターの事務局長、大城悟さん(51)は「計画を撤回させたい。『座り込みから2年』の日を迎えてたまるか、という気持ちです」と話した。(田中久稔)
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