Updated: Tokyo  2015/07/08 04:00  |  New York  2015/07/07 15:00  |  London  2015/07/07 20:00
 

「なでしこ」連覇逃す、米国が雪辱して優勝-W杯決勝戦2-5 (3)

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  (ブルームバーグ):国際サッカー連盟(FIFA)女子ワールドカップ(カナダ大会)決勝戦で日本時間6日、日本代表「なでしこジャパン」は米国代表に2-5で敗れ、W杯連覇を逃した。米国は前回大会での雪辱を果たして最多優勝回数を更新した。

FIFAサイトによるとバンクーバーBCプレース・スタジアムでの試合で米国は前半16分までにロイドが3点、14分にホリデー、54分にヒースも得点した。日本は前半27分に大儀見優季が得点、52分にオウンゴールで2点目を挙げた。世界ランク2位の米国は6勝1分で世界一の座を射止め、4位の日本は6勝1敗で準優勝。3位はイングランド。

前回2011年ドイツ大会決勝で日本に敗れた米国は4大会ぶりの優勝になる。3回優勝はドイツの2回を上回り歴代最多。女子W杯過去6大会で優勝したのは他に日本とノルウェー。優勝賞金は200万ドル(2億4600万円)。米国は12年ロンドン五輪決勝でも日本を破り優勝した。

日本の佐々木則夫監督は試合後に「立ち上がり気を引き締めてというのはあったが、選手を誇りに思っている。日本の皆さんも応援して頂いた。結果は出なかったが、最後まであきらめない姿勢は見せることができた」とNHK-BSが中継したインタビューで語った。

また安倍晋三首相は、なでしこについて「2大会連続で決勝に進出し、チーム一丸となって最後まで試合に臨む姿は、国民に勇気を与えてくれました」とツイッターでコメントした。「同時に優勝したアメリカチームに心からのお祝いをお送りしたいと思います」と話した。

宮間、申し訳ない

キャプテンの宮間あやは「まずは応援して下さった皆さんに申し訳ない。優勝と準優勝は違うので本当に申し訳ない。後悔はないが、チームを勝たせられなかったのは悔しい」とNHK-BSのインタビューで話した。

澤穂希は「取られてはいけない時間帯で3失点は痛かった。みんなが持っている力を出し切り、これが自分達の結果。自分は悔いなくやり切った」と語った。次回女子W杯は19年フランス大会、16年にはブラジルのリオデジャネイロで五輪がある。

菅義偉官房長官は午前の記者会見で、16年にリオ五輪や20年には東京五輪があるとして「是非なでしこジャパンにはこうした新たな目標に向かってしっかり練習し、国民の期待に応えることをやってもらいたい」と話した。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 上野英治郎 e.ueno@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net; Teo Chian Wei cwteo@bloomberg.net 宮沢祐介, 中川寛之

更新日時: 2015/07/06 11:59 JST

 
 
 
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