コラム:市場リスクの「主役」はギリシャから中国へ
Clyde Russell
[ローンセストン(オーストラリア) 6日 ロイター] - 世界の金融市場にとって最大のリスクは何か。ギリシャが債務不履行(デフォルト)の混乱の中でユーロ圏を離脱することだろうか。それとも、中国政府が不安定な株式市場に資金を注ぎ込み続けることだろうか。
恐らくはギリシャ問題の方が、特に先進各国では、ニュースに数多く取り上げられている。5日の国民投票で緊縮策が「拒否」されたことで、短期的には市場の不安定化がもたらされるだろう。
それが最もはっきり表れたのは原油相場で、6日序盤には米原油先物CLc1が一時約4%、北海ブレント先物LCOc1が同1%超の下落となった。
またギリシャのデフォルトとユーロ離脱の可能性が高まったことで、外国為替市場ではユーロが、世界の株式市場でも中国以外は大きく値を下げた。
しかし、こうした相場の下落は相対的には緩やかなものにとどまった。それは多分、ギリシャが世界経済の0.25%、ユーロ圏の輸出全体の0.5%を占めるにすぎないことを反映しているのだろう。
ギリシャ政府債務の多くを持っているのは、国際通貨基金(IMF)や欧州中央銀行(ECB)など多国籍公的機関であり、民間部門のエクスポージャーは小さい。
つまり、ギリシャがデフォルトし、ユーロ圏から離脱したとしても、それによってギリシャ国民が苦痛を味わい、同国の公共サービス維持に何がしかの緊急援助が行われるにしても、世界の金融システム全体を揺るがす危機にはならないということだ。 続く...