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 財政危機のギリシャへの金融支援を協議する欧州連合(EU)のユーロ圏首脳会議が7日夜、ブリュッセルで開かれる。それに先立つ財務相会合では、ギリシャから金融支援を得るための新たな財政改革案は提出されなかった。ギリシャの銀行では資金がなくなる恐れがあり、EU側はギリシャの要請を待って緊急の資金支援策を検討し、週内に判断する構えだ。

 財務相会合のデイセルブルーム議長(オランダ財務相)は「まず第一歩はギリシャからの書簡による提案を出してもらうことだ。願わくば、明朝にも出してほしい」と述べた。提案が提示された後でなければ、正式な交渉に入れないと説明。「すべてを数日間に終わらせねばならない」として焦燥感をあらわにした。

 ギリシャは、新たな提案で政府の債務(借金)の減免を求めるとみられるが、EU側には否定的な意見があり、協議が難航するのは必至だ。ギリシャの銀行の破綻(はたん)を防ぐため、短期的な資金の手当てをどうするかが焦点になりそうだ。