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 ソニーは6日、消しゴムのような形の電子タグなど、社員から公募したアイデアからつくった新製品を公開した。ネット上で欲しい人に開発費用を出してもらう「クラウドファンディング」の手法も使う。埋もれがちだった若手社員らの自由な発想を、ウォークマンのような大ヒット商品につなげたいという。

 電子タグ「MESH(メッシュ)」は、振動センサーやスイッチなど4種類あり、互いに無線で通信する。家電などにつなげば、「ドアをノックすれば照明がつく」といったシステムを、日曜大工のように簡単につくれる。価格は一つ税込み5980円から。

 腕時計「FES(フェス) Watch(ウォッチ)」は、表面を電子書籍などで使われる電子ペーパーで覆った。文字盤とベルトのデザインを24種類に変えられる。税込み2万9700円で、11月末に届く予定。

 正式な商品化はこれからだが、家電リモコン「HUIS(ハウス)」は、エアコン、テレビなど複数のリモコンのよく使うボタンを一つの画面にまとめて表示できる。クラウドファンディングで2万5千円出すと、12月以降に届くという。

 いずれも、ソニーの新規事業サイト(https://first-flight.sony.com/別ウインドウで開きます)で買える。社内からのアイデアは昨年4月からの1年間で、約400件寄せられていた。(高木真也)