中国本土株の26%取引停止-相場下落を防ぐ確実な方法
2015/07/07 18:53 JST
(ブルームバーグ):中国企業は自社の株式を市場で売り込まれるのを防ぐ確実な方法を見つけた。株取引の停止だ。
ブルームバーグの集計によると、6日の取引終了後に約200銘柄が売買停止となり、これで取引停止は計745銘柄になった。本土の取引所に上場している企業の26%に当たる。大半は中小企業が多い深圳証券取引所の上場企業だ。
この取引停止で、中国株式市場の時価総額の21%を占める1兆4000億ドル(約172兆円)相当の株式が動かせない状態となった。相場が大幅に下げる中、取引停止は一段と広がりつつある。
信達証券の陳嘉禾ストラテジストは「売買停止の主な目的は、売りが殺到する中で株価の一段安を防ぐことだ」と述べた。瑞東金融市場の中国担当チーフエコノミスト、王致翔(スティーブ・ワン)氏(香港在勤)は、取引停止が増えれば投資家の間に自らが買った株もいずれ売買できなくなるとの懸念が生まれ、買いが抑制されることになると指摘した。
原題:Chinese Trade Halts Freeze $1.4 Trillion of Shares Amid Rout (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Fox Hu fhu7@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Richard Frost rfrost4@bloomberg.net Sarah McDonald
更新日時: 2015/07/07 18:53 JSTニュース一覧
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