米アップルの研究開発拠点 横浜・MM21の「アイマークプレイス」に
- 経済|神奈川新聞|
- 公開:2014/12/27 03:00 更新:2015/06/17 22:17
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米IT大手のアップルが、研究開発拠点を横浜・みなとみらい21(MM21)地区の大規模オフィスビル「横浜アイマークプレイス」(横浜市西区)に設ける方針であることが26日、関係者への取材で分かった。来年の早い段階で入居する見通しという。1フロアが約5610平方メートル(約1700坪)と国内最大級の広さを持つ新拠点を足掛かりとして、日本での事業拡大を目指している。
アップルは今月9日、横浜市内にアジア最大級の研究開発拠点「テクニカル・デベロップメント・センター」を設けることを公表。日本での事業活動はこれまで直営店などを通じた端末の販売が中心で、研究開発拠点の設置は初めてという。
入居する横浜アイマークプレイスは、清水建設(東京都中央区)が設計・施工。同社が開発・運営した複合商業施設「横浜ジャックモール」跡地の再開発プロジェクトとして、総事業費約300億円を投じた。
東日本大震災を受け、大規模災害が起きた場合でも、入居する企業が事業を継続できる機能を備えている。LED(発光ダイオード)照明や太陽光発電など省エネや節電を重視している。
延べ床面積は約9万7千平方メートル。地上14階建てで、1階が店舗、2~14階が事務所スペースとなっている。エバラ食品工業、富士通コミュニケーションサービスなどが入居している。
アップルは神奈川新聞社のMM21地区の進出に関する取材に対し、「現時点でこちらからコメントできることはない」としている。
【神奈川新聞】